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けんこうだより

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北海道留寿都村

【今月のテーマ…フレイルの予防について】
筆者…地域包括支援センター 仙北谷明美

健康寿命(健康上の問題で日常生活が制限されず元気に生活できる期間)を延ばすためには、「フレイル」を予防、改善することが大切です。
フレイルとは心身の機能が低下して、「健康」と「要介護」の中間の状態に当たることを指します。高齢者の多くは、健康な状態から介護が必要な状態になるまでに、フレイルの段階を経ています。そして、この段階で適切な対策を行えば「健康」な状態に戻るのは十分に可能であると言われています。

◆フレイルを防ぐための3つの柱
○栄養(食事・口腔機能)
毎日さまざまな食材を食べて、まんべんなく栄養素をとることが大切です。低栄養にならないように1日3食バランスよく食べること、特に、骨や体をつくるたんぱく質(肉、魚、大豆、卵など)は意識して食べるようにしましょう。また、口の健康、噛む力を維持していくことも大切です。さきいかやたくあんのような固いものが食べられる力を持ち続けられるよう、義歯の不具合は放置せず、早めに歯科医にみてもらいましょう。

○身体活動(生活活動・運動)
特別なトレーニングは必要ではなく、散歩や日常の家事、植物の手入れなども立派な運動の一つです。普段の生活の中で、意識して体を動かすことによって、筋力の低下を防ぐことができます。
不活発な生活の改善に向けて、運動の習慣がない方は、体を動かすきっかけづくりに、地域で実施している運動教室に参加することも一つの方法です。

○社会参加(人とのつながり)
日常的にふれ合う家族や友人、知人、隣人がいますか?小さな用事を組み合わせて、こまめに外出することを心がけ、人との会話を楽しみましょう。食材の買い物、病院の通院、近所への散歩なども外出の機会となる社会参加です。また、友人、知人との交流により、刺激を受けたり、身体機能が増えたりするため、心身が活性化します。

食生活の改善で運動機能が向上したり、社会参加によって心身の活力が生まれたりするなど、一つ一つの取り組みが相互に影響しあって、フレイルの予防、改善効果を高めます。
何を食べようかと考える食事の楽しみを持ち、そして、しっかり食事ができる口や歯の健康が保たれている方は、腰の曲がりなどの体の不自由さが多少あっても、自分がしたいことを見つけて元気に生活している状態にあると、高齢者の方の訪問をとおして感じるところです。「食べる量が少ない」「外出せず、体を動かさない」などが、当たり前の日常にならないよう、自分の生活を見直してみることが大切です。

【健康カレンダー 7月】

※乳幼児予防接種につきましては予約が必要となりますので、実施を希望される日の1週間前までに診療所へご予約ください。(診療所【電話】46-3774)

問合せ:
(1)健診・保健事業等…保健医療課【電話】0136-46-3131
(2)いきいき体力アップ教室…地域包括支援センター【電話】0136-47-2277
(3)予防接種…診療所【電話】0136-46-3774

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