■夏バテに気を付けましょう
▼今年も暑い夏が来ました!
北海道の夏も年々と暑さが厳しく、暑さに悩まされる日々ですが、皆さん、「夏バテ」していませんか?
▼夏バテはなぜ起きる?
夏バテが起きる原因は、厳しい暑さはもちろん、暑さゆえに生じる日常生活のさまざまな行動や環境に隠れています。
▽外と室内の温度差
クーラー等の冷房の利用により、室内外の出入りで極端な温度変化が起こり、体温調整を繰り返すため、自律神経が乱れ、働きにくくなります。
▽冷たい食べ物や飲み物の摂り過ぎ
暑いと体を涼めるために冷たいものを食べたり飲んだりすることが多くなり、胃腸の働きを低下させてしまいます。
胃腸の働きが低下すると食欲が減り、食事量が減ると体力が落ち、疲労が蓄積しやすくなります。
▽暑い夜の睡眠不足
暑さが連日続くことや猛暑日の夜になってしまうと睡眠が快適に取れず、疲労が回復できなかったり、イライラの原因になってしまいます。
さまざまな原因が積み重なることで、夏から秋にかけて「夏バテ」と呼ばれる症状が出てきます。
▼自律神経と夏バテの関係
夏バテの代表的な症状と言えば、全身のだるさや食欲不振があります。これは、平常時から心臓や血圧、胃腸、体温調節などの働きを調整する自律神経がたくさん働いているため起こる状態で、暑い夏は自律神経に大きな負荷がかかり、いろいろな症状が現れると言われます。
▼自律神経が乱れていませんか?
▽からだ編
・よく頭痛やめまいを感じる
・胸に圧迫感が生じることがある
・肩こりや腰痛がある
・手足のしびれや震えが気になる
・全身がだるい感じがする
・下痢や便秘になりやすい
・のどが詰まる感じがあり、食欲が出ない
▽こころ編
・朝早く目覚め、気分がすっきりしない
・集中力が続かない
・なんとなく不安でイライラしやすい
・物事がなかなか決められない
・気軽に人と会いたいと思えない
当てはまる項目が多い場合は、もしかすると自律神経が乱れ、からだもこころも疲れている可能性があります。夏バテになりやすいため注意がより必要です。
▼夏バテにならないために
夏バテ対策で重要なことは、環境・体温の調整、良質な睡眠、十分かつ適切な水分補給と栄養摂取です
▽試してみましょう!
(1)冷房の活用、空気の循環を換気や扇風機を使うなどして、暑さの緩和、極端な温度変化にならないように調整する。
(2)睡眠のリズムや質が乱れないように、涼しい寝具、寝室(室温は25℃~28℃、湿度は50~60%を目安)の工夫をし、起床と就寝の時間はできるだけ同じ時間にする。
(3)発汗が多い暑い日は、利尿作用のない飲料(麦茶、水がおすすめ)を一度に多量ではなく、こまめに取る。時にスポーツ飲料や経口補水液などにより円滑に水分を補給する。
(4)食事量が極端に減らないように、朝昼晩の3回の食事をしっかり食べる。まんべんなく栄養がとれるように主食だけで終わらないように心がける。ビタミンやミネラルを補給でき、体の余分な熱を取る作用がある旬の夏野菜(トマト、キュウリ、ピーマン、なす、オクラ等)を摂取する。
夏バテ自体は病気ではありませんが、心身ともに弱くなっている状態です。その状態が長引くと健康が損なわれる可能性があります。夏バテを感じたら、しっかり休養をとって、無理をしないでください。
今年の夏も、暑さに負けず、健やかに乗り切りましょう。
問合せ:保健センター
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