【福島町教育委員会生涯学習係】
伊能像見学に訪れた皆さんへ銅像や展示品について解説したり、町内外へ情報を発信したりするなど、昨年行われた普及活動を4件お知らせします。
(1)松前町の小学生が伊能像見学
令和5年11月20日(月)
日本の海岸を測量により描いた伊能忠敬。小中学生の学習では自分の住む町の海岸に足跡を重ねて学習できればより子ども達の心に残ることでしょう。
蝦夷地測量終点の町、松前町の児童生徒が蝦夷地測量起点の町、福島町吉岡の地で学習しました。真剣な子どもたちの強いまなざしに説明員は圧倒されますが、その分やりがいを感じました。
今回の見学会では、伊能忠敬の測量は「彎窠羅鍼(わんからしん)」による昼の測量と、中象限儀(ちゅうしょうげんぎ)による夜の測量がセットであることを強調させていただきました。
また、吉岡の伊能忠敬像は、福島町吉岡が伊能忠敬による蝦夷地測量の起点であり、日本地図測量第一次測量の最初の地点であることを記念して建立されたこともお知らせしました。ここ数年続けて実施しているこの学習会。銅像見学と関連資料を展示している吉岡総合センターと、2ヵ所で説明を行っています。
(2)伊能忠敬研究会会報で町の取り組みを紹介
「広報ふくしま」(令和5年度5月号・7月号)の伊能像完成5周年を記念した特集記事を「伊能忠敬研究会会報101号」(59頁〜62頁)でも紹介していただき、福島町の伊能忠敬の足跡が伊能忠敬研究会の会員の皆さんに共有されました。
(3)海外の研究者へ伊能忠敬の魅力を発信
令和5年12月10日(日)
米国の文学・歴史研究者であるジョシュア・フライドマンさんが福島町に立ち寄った際、伊能忠敬研究会会員でもある福島町史研究会の中塚徹朗会長が伊能忠敬について解説。測量にも興味のある氏は「日本の伊能忠敬の偉業を米国の学生にも広く伝えたい」と語っていました。
(4)画家の藤倉朱里さんに描いていただきました!
函館市在住の新進気鋭の画家、藤倉朱里さんによるデジタルアート「伊能忠敬」。
伊能忠敬蝦夷地測量の道行きに思いを馳せ描いてくださいました。忠敬翁を取り囲む独特のキャラクターたちは測量の夢を叶える旅の守り神と話していました。
令和6年は、島根地理学会の神英雄会長をお招きし、蝦夷地を測量した津和野藩士・堀田仁助についてご講演いただく予定です。
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