■学校支援地域本部事業の取り組み
◆学校支援地域本部事業とは
学校支援地域本部事業は、文部科学省の委託事業として、学校・家庭・地域が一体となって地域ぐるみで子どもを育てる体制を整えることを目的に平成20年12月から始まりました。
◆網走市の学校支援地域本部事業
網走市は、全小中学校と網走養護学校を対象に事業を行っており、すべての学校を一つの本部でカバーしている道内でも数少ない取り組みをしています。
また、令和元年度から導入されたコミュニティ・スクールと連携し、学校と地域が子どもたちを育てていく取り組みを進めていきます。
◆活動状況
令和5年度は、ボランティアの協力を得て、75件の教育活動(学習支援活動52件、登下校の安全見守り7件、学校行事4件、部活動支援2件、環境整備2件、その他8件)のお手伝いを予定しています。
主な活動内容は、新体力テスト、水泳、スキー、スケート、マラソンコースの見守り、タグラグビー、調理、裁縫、読み合わせなどの授業補助や、環境学習、郷土芸能、栽培学習など体験活動を取り入れた総合的な学習の時間の講師などです。
コロナ禍により停滞していた東京農業大学の学生の参加も増え、水泳や長期休業中学習サポートなどで活躍しています。
令和5年度学校支援ボランティアの登録状況(令和6年1月現在)
※個人で複数の分野に登録している方や、個人登録しないで活動されている方もいます。
◆学校・ボランティアの声
▽学校から
・教師以外の方との関わりで、児童は挨拶や言葉遣いを学び、たくさんの方に育てられている事への感謝の気持ちを持つことができました。
・ボランティアの方に入っていただくことで、グループの少人数指導が可能となり、児童一人一人へのよりきめ細かな指導ができ大変感謝しています。
・マラソン見守りやクロスカントリーでも、生徒に声かけや伴走などをしてもらい、とても助けられました。
・学校職員以外の人が授業に来ることで、「頑張らなければいけない」という思いや、多少の緊張感があって、生徒の意欲向上につながっています。
▽ボランティアから
・毎回絵本を楽しんでくれているように思います。しっかり感想を伝えてくれる子もいてうれしいです。今後も絵本に触れる機会を持ち続けてほしいと思います。
・子どもたちがいつも全力で取り組んでいる姿をたくさん見ることができて、元気を頂いています。
◆学校支援地域本部の仕組み
学校が授業内容の充実のため、地域の力を必要とするとき、学校支援地域本部に連絡します。
地域本部は連絡を受けて、専任のコーディネーターがボランティア登録している方にお声かけをし、必要に応じて事前に打ち合わせなどを行ったあと、学校へ行っていただくという仕組みです。
◆ボランティアに登録するには
▽特別な資格は不要です
ボランティアの内容は、学校が行うさまざまな活動の補助やお手伝いのため、指導者や技術者などの資格は必須ではありません。
自分にできる時間で、できることを登録していただければ、学校から要望があったときにコーディネーターが連絡しますので、都合に合わせてお手伝いをお願いします。
「自分の経験を活かしたい」「子どもたちのために何か手伝いたい」など登録の理由はさまざまです。
▽ボランティアを募集しています
地域で学校の子どもたちを守り育てる活動にご協力をお願いします。
特に水泳、スキー、スケートの指導補助ができる方を募集しています。ボランティア活動中は、傷害保険が適用されます。
学校支援地域本部は、市教育委員会社会教育課に事務局があります。登録申込書は市公式サイトに掲載しているほか、事務局にお電話いただければお送りします。
ご連絡をお待ちしています。
■活動紹介
・北海道LPガス協会網走支部による炎の出前教室は、環境問題を考えたり、火起こしやガスのにおいを嗅くなどの体験学習です。今年度は4校で実施しました。
・全国の小学校で行われる新体力テストでは、立ち幅跳びや反復横跳びの計測の手伝いなどで協力いただき、スムーズに体力テストを行うことができました。
・体育のスケート授業では、ボランティアの方に1つのグループを担当していただくことにより、それぞれのレベルに合わせた指導を行うことできました。
・夏・冬休み期間中に行っている小中学校の学習サポートでは、東京農業大学や網走南ヶ丘高校・網走桂陽高校の生徒の皆さんに活躍していただきました。
問い合わせ:学校支援地域本部事業事務局 エコーセンター内 社会教育課生涯学習係
【電話】43-3705
<この記事についてアンケートにご協力ください。>