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自治体の皆さまへ

あしたへつながる防災知識 第44弾

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北海道羅臼町

■雪解けに要注意!
春が近づき、雪解けがますます進む季節となりました。5月ごろまで油断できないのが、融雪が引き起こす災害です。今回はそんな「融雪害」についての説明や注意点についてご紹介します。

◆融雪害とは
融雪害とは言葉の通り融雪により発生する災害を指します。気温上昇に伴う雪崩および落雪の発生や、融雪に伴う出水による河川の氾濫および土砂災害など様々な災害があり、多方面に注意する必要があります。気温が上昇する日の多かった今年の2月は、道内各地で屋根から落ちてきた雪の塊による負傷事故も多数発生していました。

◆融雪による災害とその注意点について
▽屋根からの落雪について
上記にも記載した事例の通り、気温の上昇により、屋根に降り積もった雪が解けて落下してくる危険があります。歩いて外出する時などは、周囲の状況に気を配り、軒下などは避けて歩くようにしましょう。また、屋根の雪下ろしをする際にも雪と共に屋根から滑り落ちる可能性があるため慎重に作業をしましょう。

▽雪崩について
山腹などに積もった雪が重力の作用により崩れ落ちることを雪崩といいます。雪崩は厳冬期ばかりと気を抜かず、融雪期(3月~5月)にも気を付けましょう。スキーや登山などで雪山に出かける時には、雪崩注意報などが発表されていないか確認しておきましょう。また、斜面に亀裂が入っていたり、こぶし大の雪の塊が転がり落ちてくる時などは、雪崩が発生する前兆の可能性があり、とても危険です。それらを確認した場合は、速やかにその場から離れるようにしましょう。
当町では1月・2月に雪崩が発生する事案が多くありましたが、令和4年4月6日にも栄町で雪崩が発生しているので、これからの時期も油断はできません。

▽その他の災害について
さらに雪解けが進むと、雪解け水や降雨に伴う河川の増水や氾濫、土砂災害、低い土地の浸水が発生しやすくなります。当町でも、平成27年4月24日に幌萌町で地滑りが発生しました。
山間部では斜面の亀裂や陥没、河川周辺では水位の上昇など災害の前兆に注意し、危険を感じた場合は速やかにその場から離れるようにしましょう。また、道路が冠水している場合は速度を落とし、交通事故に注意しましょう。

札幌管区気象台では、道内各地の冬期間のアメダスの積雪値をホームページで公開しています。積雪の多さ(融雪災害の危険度)の目安として利用してみてはいかがでしょうか。
※札幌管区気象台HP(本紙2次元コード参照)

お問合せ先:総務課防災担当
【電話】87-2111

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