「数学のおはなし」
数学は、得意な人、苦手な人がはっきりとわかれる教科ではないでしょうか?自分は、今でもはっきりと思い出せるくらい、中学の後半から数学が苦手でした。自分が何が理解できていないのかわからず、先生に質問をすることができませんでした。本校の生徒達も、数学が大好きな人もいれば、「数学が特に不安で、高校で授業について行けるか心配なんです。」という悩みを入学直後に耳にすることがよくあります。
今回は、商業科目以外の教科を紹介したいと思い、夏休み明けすぐのとある日に、1学年の数学の授業におじゃましました。なぜ、数学の授業におじゃましたかというと、2学期から数学の授業スタイルが変わったことを生徒達から聞いたからです。
この日は、生徒達が自分で選択した3チームにわかれて授業が進んでおりました。
「伸びしろしかないチーム」は、先生に問題の解き方を教わりながら、どうしてこの計算はこう解くのかを先生の説明を受けながら理解をすすめていました。
「競争チーム」は、共通のプリント問題をテスト方式で取り組み、自分がどこまで理解できているかを確認しあっておりました。
「自分で進むチーム」は、タブレットで動画を視聴しながら問題に取り組んでおりました。
そしてこの動画。これがとても新鮮な取組!教科担当である佐賀先生が、単元毎に授業スタイルで動画を作成し、生徒達はQRコードで自分の進度にあわせて理解を進め、問題に取り組めるようになっているのです。もちろん、生徒達全員が、自宅や寮での予習・復習に繰り返し視聴できるようになっています。自分の理解度にあわせて、家庭学習も進められるというのが、画期的な取組だと思います。もちろん、動画で理解ができないところは、佐賀先生に質問をし、解決することができます。
またこの日は、放課後の講習にもおじゃましました。3学年の公務員試験対策として数学の講習が行われており、過去の試験問題を実際に解きながら、出題範囲が広い試験に挑む生徒と、それに応える先生の真剣な雰囲気を見ることができました。
私も高校生の時にこんな授業を受けたかった!と思う授業です。ぜひ、中学生の皆さんには、高校卒業後に様々な進路を選ぶことができる本校を進路先として選択してほしいと願っています。
文・写真:苫前商業高校地域連携委員
瀧川 直子
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