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地域で守り育てよう 私たちの苫前商業高等学校

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北海道苫前町

■「苫商が変わります!」
令和6年度からの本校独自の大きな変更。それは現在年に4回実施している定期考査を廃止することです。全ての学校は、文科省が定めた「学習指導要領」に沿って学習を進めていますが、令和4年度からスタートした新学習指導要領では、生徒の「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」という3観点による評価が徹底されることになりました。この観点別評価をどのように具現化していくか。これをテーマとして研修を重ね、改革に踏み切ることになりました。
「定期考査を廃止したら勉強しなくなるのでは?」「進学就職試験に勝つためには、考査での順位など競争意識が必要なのでは?」「メリハリがなくなるのでは?」と感じる方も多いのではないのでしょうか?
現在は、定期考査の1週間前から部活動や課外活動、アルバイトなどを禁止し、行事を入れないようにするなど、考査に向けて勉強に集中できる環境を作っていますが、デメリットとしては、「一夜漬け」の知識詰め込み型になりがちという面があります。そこで今後は、考査を実施しないかわりに、学習に向かう姿勢や、単元ごとの確認テストや発表、レポートの作成などを行ない評価をします。確認テストは単元ごとに振り返りを行なうため、短いスパンで自分の理解度を測り、自ら学習を深めていく、自分のためのツールとして定着をするよう進めていきます。定着していない部分をそのままにせず学びを深めるには、短いスパンで振り返ることが有効であり、その結果、学習の習慣化を図ることができます。また知識だけではなく、発表やレポートの作成を通して、その知識を活かす思考力や表現力をつけられるというメリットがあります。
学習以外のメリットもあります。外部機関の協力のもと実施する行事や校外学習も、日程調整がしやすくなる、検定試験や資格取得のための学習に集中できるなどが考えられます。
もちろん改革して終了ではありません。新たなスタートから、生徒をはじめ様々な方の意見を聞きながら、本校での学びがよりよいものになるよう私たち教職員も研修を重ね、バージョンアップしていきます。
本校の校訓は「自主自律」。自己調整力、自立自走する力をつけるために、我々も背中を後押しする指導を心がけています。

文・写真:苫前商業高校地域連携委員
瀧川 直子

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