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【特集2】令和6年度 苫前町教育行政執行方針(2)

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北海道苫前町

教員の働き方改革では、ICT等を活用して業務効率化を引き続き進めるほか、校務を補助する「スクールサポートスタッフ」、授業の補助を担う「学習支援員」を配置し、教員が教育活動に専念できる環境を整え、子どもと向き合う時間を充実できるよう支援体制づくりを進めてまいります。 
部活動の地域移行に向けては、昨年立ち上げた「地域部活動検討委員会」を中心に検討を重ね、本町の実情に沿った体制づくりを慎重に進めてまいります。 
安全な学校給食を提供するため、基準の遵守や食材の安全確認、異物混入など徹底した衛生管理を行ってまいります。また、安心安全な苫前町の地場産品を積極的に活用するとともに、家庭における食育の意識を高める働きかけを進めてまいります。 
北海道苫前商業高等学校の令和6年度の新入学生は、関係者の尽力により二ケタが見込まれる状況となり、北海道教育委員会の公立高等学校配置計画の再編整備の対象から免れるものと期待されるところでありますが、時勢の少子化による中学卒業者数の減少や通信制高校の増加に伴う進路先の多様化など、今後とも生徒確保には困難を期することが予想されます。
このため、これまでの各種の支援策を継続するとともに、全国への生徒募集活動を強化し、学校の魅力化とその発信に支援を行ってまいります。 
また、同校が道教委の高校配置計画において「地域連携校」として位置づけられていることに鑑みますと、地元の生徒に進学先として選んでもらえる魅力ある学校にすることが不可欠であります。そのため、地元生徒への支援を拡充するとともに、本年度で3年間を通じたカリキュラムでの全面実施となる地域学「とままえ学」は、苫前町を知る活動支援として、地域の人材や産業などを活用できる体験機会を提供するほか、地場産品を活かした商品開発についても支援を行うとともに、「自転車ツーリング」や「苫カフェ」など地域と連携した様々な活動に対して継続的に支援し、地域から愛される学校づくりの手助けに努めてまいります。 
また、町外からの入学生徒に対応するため、若者交流センターの管理運営を適切に行い、受け入れ体制の安定化を目指してまいります。

【社会教育】 
社会教育の強みは、人々が集まり、学習しながら交流を深め、様々な世代のつながりをつくることですが、新型コロナ感染症のまん延中に実施された「外出自粛」や「リモート学習」などにより社会活動に未だ大きな影響を残しておりますが、そのためにも本来的な姿に立ち戻るためにも、人々の学習意欲を呼び覚まし、社会教育施設に集まり交流を深められる事業を実施してまいりたいと考えております。 
生涯教育として各世代別の教育において、家庭教育・青少年教育分野では幼少期からの経験や体験の積み重ねは生きる力の源となることから、自然体験や世代間交流などを通じて経験と体験ができる機会として、引き続き「カンガルースクール」や「少年少女体験教室」「宿泊体験」の実施をしてまいります。
高齢者を含めた成人教育では、趣味だけの講座ではなく、教養を深める内容や生活で活用できる内容に加え、ニーズに添えるよう住民の希望に添った講座づくりに努めてまいります。また、住民が町内や町外で教養を深められる学習機会についても提供してまいります。 
文化活動は心に豊かさと潤い、そして明日への活力を与える重要なものであることから、地域に根ざした活動推進を図るため、各種団体の支援はもとより関係機関・団体と協力しながら、優れた文化や芸術に触れるとともに、創造性向上につながる機会の提供に努めてまいります。 
これまで北海道文化財団の支援により実施してきたヒップホップダンスのアウトリーチ事業は、芸術文化指導者派遣事業として外部講師を招聘し、小中学校・高校での事業の継続実施に取り組んでまいります。 
文化財を含めた歴史資料は、ふるさとを後世に伝える重要文献であり、その整理や管理を適切に行ってまいります。平成4年に整備した農村公園内のアイヌ時代の復元住居「チセ」については、長年の利用で経年劣化が著しく、建物自体が傾斜していることから、施設利用者等の安全確保のため撤去することといたします。 
各種スポーツ活動については、関係機関・団体等と連携を図り、誰もが気軽にスポーツに触れ運動に親しむことができるよう健康づくりにつながる事業に取り組んでまいります。 
また、昨今子どもの体力低下が課題となっていることから、子ども向けの運動プログラムによる体力づくりから心身ともに健康な育成を図るための「スポーツチャレンジクラブ」を継続するとともに、新たに「バルシューレ体験会」を実施し、遊びを通じて子どもが基本的な運動パターンを覚え、運動習慣づくりと体力向上に資する活動に取り組んでまいります。 
少年団活動において優秀な成績を収め、全道大会などへ出場する費用などは引き続き支援をしてまいります。 
各種体育施設は、開設から25年以上経過している施設が多いことから、老朽部分を改修しながら適正な維持管理に努めてまいります。また、施設管理用のトラックは老朽化が著しいため、車両の更新を行ってまいります。
公民館図書室は、図書館機能と公民館事業やサークル活動を結びつける事業展開により、個人や団体の学びへの支援強化を図り、住民の生涯学習の意欲向上とともに、地域の読書活動を推進する中心的役割を担ってまいります。 
長年に渡り実施してきた読書感想文コンクールは、審査を担う教職員の働き方改革を踏まえ廃止することとし、それに代わる読書推進に向けた活動を実施してまいります。 
また、子どもの読書活動の習慣化に向け、認定こども園及び学校と連携しながら、移動図書室や読み聞かせ等の活動を継続するとともに、ボランティアの発掘と育成を図り「本とあそぼう」や「図書室フェスティバル」など図書事業の実施により、図書室の利用啓発に努めてまいります。 
苫前町公民館は建設から30年経過しており、大規模改修の時期を迎えているため、改修内容の検討を行うための現況調査を実施いたします。 
また、昨年、留萌信用金庫古丹別支店が苫前町公民館内に移転となりましたが、民間事業所が町内の公共施設に併設されるのは初めてのことであり、これに伴って来館者も増加していることから、これまで以上に安全管理に努めるとともに、交流拠点としてのにぎわい創出に向け、社会教育事業や図書室事業・新刊図書のPR、ロビー展の実施などの広報活動に力を入れてまいります。 
以上、令和6年度教育行政執行方針を述べさせていただきました。 
全ての町民が夢や希望を持ち続け、「いつまでも暮らしていける苫前」を合言葉に、全力を尽くしてまいりますので、皆さまの教育行政に対する特段のご支援ご協力をお願い申し上げます。

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