令和5年度の技能功労者表彰式が11月13日に行われました。市内で技能職に従事し、その技能が最高水準にあると認められた8人の方が表彰されました
■相田 秀之(あいだ ひでゆき)さん
北海道運搬機(株)苫小牧曙支店
昭和59年より自動車整備の業務に従事し、永年の経験を通じ、自動車の構造・機能に関する専門知識と幅広い分野の整備技術を習得し、特に大型自動車分野で優れた技能を習得されている。また、電子制御化など進化する自動車技術に対応するため、新技術の収集・理解に努めるなどさらなる技能向上に励まれている。さらに、若手整備士への指導など後進の育成とともに、整備不良車による交通事故防止への取り組みなど、技能を通じた社会貢献にも取り組まれている。
■砂金 和幸(いさご かずゆき)さん
(株)電友社
昭和60年より電気工事業に携わり、設計・工事・管理の一連の工程において、研鑽に励み、技能を磨かれた。特に、作業工程管理の効率化を図る配線工事方法に優れており、感電事故防止や他業種と重複作業時の安全対策を配慮しつつ、適切に接続する工法が生産性の向上につながっている。また、苫小牧電気工事業協同組合副理事長として、業界の中心的役割を果たし、若手技術者の指導教育や地域の高校の職業体験受け入れなど後進の育成・社会貢献活動に積極的に活動されている。
■坂根 智広(さかね ともひろ)さん
(株)進興工業
平成5年より配管工事業に従事し、この間、資格取得など技能を研鑽し、経験を積み重ね配管技能者として多種多様な現場状況に対応できる知識・技能を有している。その技能により、冬季の水道管凍結など繁忙期に、いち早く現場に向かい、地域のライフラインを守っている。また、物価高騰の昨今、市民の目線に立ち、最適な材料を最適な価格で仕入れるよう、知識を深めている。さらに、市内公園や幼稚園などの設備維持に従事し、技能を通じて業界の地位向上に貢献されている。
■不川 順詞(ふかわ じゅんじ)さん
茶寮 ふ川
平成7年より調理に従事し、道外の老舗日本料理店などで学びながら調理技術の習得に努め、その後本市に戻り、市内・道内の料理コンクールで受賞するなど、技能に磨きをかけた。昨年7月には夢であった自身の店を創業し、季節のメニューや地域の食材を使用したこだわりの料理を提供し、市内外から好評を得ている。また、市内大学の「日本食文化論」の実習助手を務め、留学生に揚げたての天ぷらを振る舞うなど、日本の食文化の発信に貢献している。
■五十嵐 竜夫(いがらし たつお)さん
いすゞエンジン製造北海道(株)
昭和54年の入社より鋳造製造に携わり、平成11年には新工法の重力鋳造を採り入れた製品ラインの新規立ち上げを担うなど、製品の品質向上と安定稼働に大きく寄与している。また、職場で中核的な人材として活躍する外、技能五輪での入賞や各種資格取得など、自己研鑽に努め技能向上を図られるとともに、技能検定委員を委嘱され、北海道では初めての鋳造の技能検定を実施するなど、技能を通じて地域の産業発展に貢献している。
■木曽 智明(きそ ともあき)さん
(有)佐々木板金工業
昭和59年より板金工として建築板金業務に従事し、特に屋根葺について、高い技能を持っている。スノーストッパールーフ工法のように、水の流れが多い箇所には切れ目を入れず、板金を折り曲げる雨仕舞の技術など、雨漏りの心配なく美しく仕上げる技術について、顧客から好評を得ている。また、若手職人の検定課題の手本となるなど後進の育成に尽力するとともに、毎年3月に開催される技能祭では製作品を出品し、ものづくりの魅力を広く発信している。
■土屋 英樹(つちや ひでき)さん
(株)壽造園土木
平成3年より造園業に従事し、造園の計画立案から現場施工に至るまで幅広い業務経験を通じて技能を磨き、また、関連する資格・免許を取得するなど自己研鑽に努められた。特に、設計にいち早くCADを取り入れ、自然環境と調和した美しい景観を具現化した造園技法により、先駆的な役割を果たし、業界の技術革新に貢献した。また、苫小牧造園協同組合理事長として、若手の技能向上に尽力するとともに、花と緑に囲まれた本市のまちづくりに貢献している。
■松田 茂(まつだ しげる)さん
東栄塗装(株)
昭和59年より塗装工として従事し、技能の習得、研鑽に努めながら、安全第一に配慮しつつ施工改善、品質向上に取り組まれている。例えば、マスキングテープを活用し塗面の見切りを綺麗に出す工夫や造物に応じ塗料の種類や施工方法を使い分けるなど、培った技能と経験を生かし質の高い仕事を手掛けている。また、小学校遊具、社会福祉施設への塗装活動や環境を配慮し植物由来着色防腐剤を使用した施工など技能を通じ社会的責任に目を向けた活動をされている。
詳細:工業・雇用振興課
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