■〔特集1〕SUGIZO氏×岩倉市長 GX対談~脱炭素の取り組みで苫小牧が『ワクワク』する~(2)
(岩)本市では都市再生コンセプトプランを策定し、ウオーカブル、いわゆる歩きたくなるまちをどのようにつくっていくか、駅前から「キラキラ公園」までのウオーターフロントをどのように活用するかが重要なテーマとしています。
市民の皆さんに支持される次世代のまちづくりを行いたいという思いを込めて、キラキラ公園でミライフェストを開催します。港で発展してきた苫小牧を感じながら、近未来に向けたテーマで苫小牧の未来を感じてもらえればと思います。
(S)われわれは、「水素でこんな素晴らしい経験ができる」と、多くの人々に体験してもらう「橋渡し」です。水素発電によるコンサートや、水素コンロで調理する料理をぜひ体験してもらいたい。
環境に少しでも負荷をかけない方法でエンタメをやりたいというコンセプトからスタートした取り組みでしたが、実は「副産物」として音のクオリティが高いことが分かりました。水素料理も全く同じで、環境に負荷をかけない調理法が、結果的にものすごくおいしいことが分かりました。北海道の食材ほど水素料理に合うものはないと思います!
今後、水素には健康・美容など無限大の可能性があると感じています。そのポテンシャルを、市民の皆さんが体験できるフェスで披露できるのは最高のシチュエーションです。このような取り組みはまだ世界中どこもやっていないので、まず苫小牧から始める。そして苫小牧が今後、グリーン水素製造の拠点になればいいなと。
(岩)GXプログラムをきっかけに、特に子どもたちに対する環境教育を大事にしていきたいです。
(東)まさに子どもたちがミライフェストで環境問題に興味を持つとともに、脱炭素に関連するテクノロジーにはこのような使い方があるんだ!といった体験をしてもらいたいですね。
(S)やはりキーワードは「ワクワク」、希望にあふれること、未来がよりよくなっているはずだと思えること。みんなが未来をよりよくするために僕らはここにいる、この時代を生きている、子どもたちが当たり前にそれを感じてくれる世の中にしていきたい。
子どもたちが自分たちの将来と結び付けて、自ら考えてくれるような環境整備が必要ですね。自分たちが一歩動くことによって世の中のスイッチが変えられる、シフトができるという思考を小学生から持ってくれると世の中はどこまで素敵になるんだろうか、と常々思います。
(岩)ありがとうございます。ぜひ苫小牧の未来に向けてよろしくお願いいたします。
(東)本日はありがとうございました。GXプログラム実現に向けて頑張りましょう!
◆岩倉博文
胸がワクワクする、プロジェクトで未来社会をデザインする
◆SUGIZO
みんなが未来をよりよくすために 僕らはこの時代を生きている
◇SUGIZO氏
作曲家、ギタリスト、ヴァイオリニスト、音楽プロデューサー。日本を代表するロックバンドLUNA SEA、X JAPAN、THE LAST ROCKSTARSのメンバーとして世界規模で活動。音楽と並行しながら平和活動、人権・難民支援活動、再生可能エネルギー・環境活動、被災地ボランティア活動を積極的に展開。アクティヴィストとして知られる。2017年よりコンサートの楽器電源に水素エネルギーを利活用するなど、脱炭素社会を実現する活動に注力している。
詳細:未来創造戦略室
【電話】32-6062
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