皆さん、「手話」を知っていますか?市では平成29年4月に「苫小牧市手話言語条例」を制定しています。手話は、手指や体の動き、表情を使って表現する「見ることば(言語)」です。“手話のこと”や“手話を使う人たちのこと”を知ることで、誰もが住みやすいふくしのまちを目指し、みんなで支援の輪を広げましょう。
■「聴覚障がい」とは
耳の機能に何らかの障がいがあるため、音や声が聞こえない、あるいは聞こえにくい状態のことをいいます。
・ろう者…耳が聞こえない人で、手話で会話をしている方
・中途失聴者…音声で話をしていたが、病気や事故などにより聞こえなくなった方
・難聴者…音が聞こえにくい人で、補聴器を使い音声で会話をする方
■苫小牧市手話言語条例
市では、市民の手話に対する理解や手話の普及を進め、ろう者とろう者以外の人々が互いに支え合い、共生することのできる地域社会の実現を目指すため、平成29年4月に手話言語条例を制定しました。
◎パンフレットは、障がい福祉課ほか市内の公共施設で配布中!
■手話ということば(言語)
手話はろう者にとっては権利や命を守るためになくてはならない大切なものです。
◇手で話し、目で見ることば
手話は、見る言語であり、身振り(ジェスチャー)とは違います。手や指の動き・形には一つ一つに意味があり、声ではなく手で話し、それを目で見て会話をします。
◇自然なことば
ろう者のことばは手話で、最も自然で自由に会話ができるものです。生まれつき、または幼少期から耳の聞こえないろう者は、自然に日本語を話せるようにはなりませんが、ろう学校(聴覚支援学校)などの交流の中で、手話が身に付いていきます。
◇日本語とは異なることば
手話は独自の文法があります。顔の表情・視線、手話の強弱・速さ・空間・指さしなどを使って具体的に表現します。相手の顔を見て気持ちを伝えましょう。
◇世界共通ではありません
手話も国によって違います。また、日本語と同じように手話にも方言があります。さらに、性別や年代によっても表現が違うことがあります。
■あいサポーター研修
さまざまな障がい特性を理解し、サポートのノウハウを学ぶことで、障がいのある人に温かく接するとともに障がいのある人が困っているときに「ちょっとした手助け」や配慮を実践する「あいサポーター」を育成しています。
■手話を学ぶには?
◇手話奉仕員養成講習会
手話学習初心者向けの「手話奉仕員養成講習会」を開催し、手話で自己紹介や日常会話ができる手話奉仕員を養成しています。
◇手話講習(出前講座)
市内に在住・在勤・在学する5人以上の団体などを対象に、「手話講習」を実施しています。
簡単なあいさつなどの手話体験、ろうあ者生活相談員の講話など、内容はご相談ください。
◇苫小牧手話の会
場所:福祉ふれあいセンター
双葉町3-7-3
時間:毎週火曜日 18時30分~20時30分
◇苫小牧手話サークルひまわり
場所:市民活動センター
若草町3-3-8
時間:毎週水曜日 10時~12時
※上記についての詳細は、障がい福祉課までお問い合わせください
■ワンポイント手話
◇苫小牧
・紙で鼻をかむしぐさを表します
・工場の歯車のイメージを表します
◇手話
両手人さし指の指先を左右に向けて上下に置き、垂直に交互に回します
◇言語
右手の指文字「ケ」の形を口元から前へ1回出します
◇条例
左手を腕の前で開いて、右手は親指と人さし指で輪を作って左手の甲の前に置いて下に下ろします
※詳細は本紙P.7をご覧ください。
◎実践してみよう!ワンポイント手話
・パート1
・パート2
※二次元コードは本紙P.7をご覧ください。
詳細:障がい福祉課
【電話】32-6412
【FAX】36-3121
【メール】syogaifukusi@city.tomakomai.hokkaido.jp
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