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生涯楽習情報コーナー こぶしにまなぶNo.354(1)

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北海道蘭越町

こぶしは蘭越町の花木です。大自然の中でたくましく育つこぶしに学びましょう。

■家庭教育通信その(33)
◇ナカヤの子育て相談~2,000人の親御さんから学んだこと~
今月号のテーマ『小学生高学年~思春期の入り口』
NPO法人 お助けネット 代表 中谷通恵(なかやみちえ)さん

相談:高学年になってから、親との約束を守らない時に注意すると、「わかってるよ」とふてくされたり、注意を無視することもあります。反抗期かな?とも思いますが、数年前のように楽しく会話する機会も減ってきたように感じて悲しいです。これからも親子で会話していくには、どう関わったらよいのでしょうか?

回答:
1 子どもの心の発達で大きな節目は、10歳頃。親も変身(少し関わり方を変える)しましょう!
・10歳前は、信頼できる大人に認められたいので、行動はすぐに変えられなくても、大人からの注意(しつけなど)が入りやすいのです。ところが10歳以降は、同年代の友だちや異性に認められたくなり、大人に対しては、同等の気持ちが強まります。

・そのため「しつけ」のように上から言われると、「父さんだって、やっているでしょ!」「今やろうと思っていたのに、何回もうるさいなあ」と反抗的にみえる言動が表れますが、心が大きく成長している証拠と言えるでしょう。

2 思春期の子どもとよい(温かい)関係を築くために、大人が工夫したいこと
・子どもに注意、指導したいことがある場合、「しつけ」は、その場で具体的に「なぜいけないか」「どうすればよいのか」を伝えますが、思春期にはしつけではなく「対話」の方が、関係を築きやすくなります。

◇対話とは
・すぐに指摘や叱責をせずに、まずは子どもの話を聴く。「どうしたの?」「どうして〇〇したの?」その際、大人は感情的にならず、子どもが話しやすいようにうなずいたり、あいづちを打って聴く。子どもの言い分を取り入れて「約束」を変えることも必要です。

・大人の思いを伝える時は、アイメッセージ(親の気持ちを伝える)を心がけると、子どもに響きやすい。
「父さん、すごく心配なんだよ」「何回も約束が破られて、母さん、悲しいよ」

▽思春期の子どもは、大人のモデルを探しています。立派で成功した体験よりも、親の失敗談や、人に助けられたこと、人の役に立てて嬉しかった小さな経験を、食事をしながら、車に同乗しながら話してあげましょう。

▽子どもに限らず、温かくて安心な場所では、おしゃべりは弾むものです。家庭や地域の居場所で、大人が笑顔で「お帰りなさい」「今日、どんな日だった?」と子どもの心のドアをノックしてあげられたら、思春期以降も楽しい会話は続いていくのではないでしょうか?

■相談募集中
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中谷さんに聞いてもらいたい相談などがありましたら、町民センター内生涯学習係へお訪ねください。
なお、回答につきましては、「こぶしにまなぶ」紙面上での回答になりますので、ご了承願います。

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