こぶしは蘭越町の花木です。大自然の中でたくましく育つこぶしに学びましょう。
■家庭教育通信その(34)
◇ナカヤの子育て相談~2,000人の親御さんから学んだこと~
今月号のテーマ『小学生高学年・中学生~スマホの持たせ方』
NPO法人お助けネット 代表 中谷通恵(なかやみちえ)さん
相談:
小学校の高学年になって、「スマホが欲しい!みんな持っている」と購入を迫られています。
中学校入学時には持たせようかと考えていますが、いろいろなトラブルや使い過ぎるのではないかなど、心配は尽きません。親としての心構えや子どもとのルール作りなどを知りたいです。
回答:
*思春期は、友達や異性のとのつながりを強く求めるので、「つながれる最強の機器=スマホ」を持ちたい気持ちは誰でも強く、所持すると長時間になるのは当たり前と言えます。だからこそ、相談者が言うように「持たせる前のルール作り」が、子どもの健康を守るために非常に大切になります。
〔ルール作りのポイント〕
(1)まずは、スマホで「何がしたいのか」「どんな危険があるか」「どんなふうに使っていくか」を子どもに話させます。もし、スマホ以外のタブレットやゲーム機でできることであれば、急いでスマホを持たせない方が良いでしょう。スマホは長時間使用になりやすいためです。
(2)親も「どんな使い方をしてほしいか」「心配していること」を伝えます。「心配していること」として、SNSでのトラブル、悪ふざけなどの投稿、性犯罪にあう危険性、ネット・ゲーム依存などについて事前に知っておくと良いでしょう。
(3)必ず、年齢に合った「フィルタリング」をかけることを約束し、「ペアレンタルコントロール機能」も上手に使いましょう。
(4)ルール作りでは、以下の項目を入れて、決まったら書いて張り出すことを勧めます。
・使う目的を具体的に決める(調べもの・送り迎えの連絡・音楽を聴くなど)
・安全に使うための約束(ネットで知り合った人に会わない・勝手にアプリをダウンロードしないなど)
・自己管理(使用時間・特に夜のやめる時間・使用できる場所・寝る部屋に持ち込まないなど)
・守れなかった時のルール(理由を話してルールを決める・2日間使えないなど)
(5)ルールが守れない時などに、親はついつい感情的になってしまうので、以下を意識しましょう。
「事情も聞かずに怒らない」「心配しすぎて大騒ぎしない」「何でも勝手に決めない」
高校生になるとほぼ自由に使うので、守れている時は、認めてあげる言葉かけが大事です。
■相談募集中
子育てなどでお悩みがありましたら、中谷さんに聞いてみましょう!
中谷さんに聞いてもらいたい相談などがありましたら、町民センター内生涯学習係へお訪ねください。
なお、回答につきましては、「こぶしにまなぶ」紙面上での回答になりますので、ご了承願います。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>