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令和6年度 町政執行方針(3)

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北海道蘭越町

◆「地域産業がげんきなまちづくり」について
2点目は、地域産業が元気なまちづくりです。
農業をはじめ、商業、観光などの経済活性化を推進し、多様な資源を活かしたブランド力のある元気なまちを目指し、次のことに取り組んでまいります。

(1)農業の振興についてです。
本町の農業は、恵まれた気候や土地条件を活かし、豊かな農産物を生産し、町の振興発展に寄与しております。
一方で国内の主食米需要は減少が続き、近年の物価高騰が農業経営に影響を及ぼすなど、農業をめぐる情勢は一層厳しさを増しております。
このような中で、多様な経営体と農地の保全を図るため、農業経営者の育成や営農改善に取り組む担い手グループに支援するとともに、就農フェア等を活用しながら担い手の確保を進め、新規就農者の経営安定化を新規就農者育成対策事業により積極的に行ってまいります。
国内外の産地間競争の激化に対応し、効率的かつ安定的な農業生産を行うため、引き続き道営農地整備事業を推進してまいります。
エゾシカやアライグマなどの鳥獣の捕獲頭数、農業被害ともに急速に増加拡大していることから、鳥獣被害対策協議会と連携し、駆除対策に一層努めるとともに、電気柵整備などについて引き続き支援してまいります。
持続可能な農業生産の推進を図るため、スマート農業など先端技術の取組や経営の複合化と農業所得の向上を図るための振興作物の取組、高品質米の生産技術を推進するための水稲圃場ケイ酸資材投入の取組などとともに、近年の高温化傾向への対策について新たに施設園芸農家を支援してまいります。
また、「中山間地域等直接支払」、「多面的機能支払」、「環境保全型農業直接支払」の取組を引き続き実施してまいります。
水稲育苗施設は、農作業の省力化、クリーン農業の推進に大きな役割を担っており、健苗の供給、良質な育苗用土の供給に努めるとともに、引き続き密苗の取組により出荷面積の拡大を図ってまいります。
回を重ねるごとに知名度が向上している「米-1グランプリinらんこし」の開催を引き続き支援してまいります。
小規模ワイナリー等が設立しやすい環境を整えた「蘭越町ワイン特区」を活用し、ワイナリーの設立が予定されておりますので、経営規模拡大に向け、商品開発や販売促進に向けた支援をしてまいります。
また、町内で建設が進められる日本酒の醸造所に対して、原材料の供給確保などその準備に向け、協力してまいります。
京都大学、民間企業と締結した産学官連携による薬用植物栽培は、農林水産省の農山漁村振興交付金を活用して3年目を迎えますので、その成果を検証しながら地域活性化の取組を推進してまいります。

(2)林業・水産業の維持についてです。
森林は、国土の保全、水源かん養、地球温暖化の防止、豊かな生活環境の保全、国土の強靭化、生物多様性の保全など多面的機能を有しております。
森林の持つ多面的機能を発揮させるため、蘭越町森林整備計画や森林経営計画に基づき、森林所有者が実施する「豊かな森づくり推進事業」や「下刈・除間伐推進事業」などに対し支援するとともに、森林環境譲与税を活用し、森林整備事業等へ助成する「私有林等整備事業」など、森林整備の促進と林業振興を図ってまいります。
水産業については、内水面資源の関係機関による勉強会が開催されており、状況を見極め、引き続き今後の方向性を探るとともに、高潮対策や飛び砂対策など海岸保全について、関係機関に要請を行ってまいります。

(3)商工業の振興についてです。
中心市街地を形成する商店街は、居住人口の減少と高齢化による後継者不足から、空き地や空き店舗が増加しております。
この事から、平成15年に策定した蘭越町中心市街地活性化基本計画の見直しを行い、地域全体の賑わいの創出や空き地の有効活用などについて、商工業者等の関係機関から意見を伺いながら、中心市街地活性化を図るため商店街を中心とした、まちなかづくりに努めてまいります。
また、旧蘭越診療所を解体し、跡地活用について、検討・協議してまいります。
起業・創業希望者を支援する蘭越町創業支援事業を継続し、商工業振興の中心となる商工会や関係機関との連携強化に努めてまいります。
引き続き、らぶちゃんカード会事業に対して支援するほか、労働者の生活に対する不安を払拭するため、蘭越町勤労者生活融資資金を金融機関に預託し、労働者の生活環境と福祉の向上に努めてまいります。
季節労働者に対する雇用対策につきましては、引き続き、緊急就労対策事業を実施し、就労機会の創出や拡大に努めてまいります。
さらに、近年、より複雑・巧妙化する消費者トラブルに関する苦情処理に対応するため、周辺7町村で整備した、ようてい地域消費生活相談窓口を維持するとともに、消費者相談の取組を積極的に推進し、苦情や特殊詐欺防止等に努めてまいります。

(4)観光の振興についてです。
新型コロナウイルスの取り扱いも5類となり、ニセコエリアにおいては、外国人旅行客が増加しております。
こうした環境の中、ニセコエリアの観光需要や町の観光資源を活用しながら、訪れる観光客に対し魅力のある情報発信や誘客の取組を、蘭越町観光物産協会等の関係機関や団体と連携しながら努めてまいります。
特に、らんこし米を中心としたふるさと納税や町のブランドイメージ向上のため、テレビ番組やウェブ広告などのPR活動、さらには、インターネット動画配信やホームページ等を有効に活用し、町の魅力を配信してまいります。
また、昨年中止となりましたせせらぎ祭り、キララ共和国建国祭や、トヨタガズーレーシング、新米祭りなど、各種イベント開催を支援してまいります。
奥ニセコ地域として、ニセコエリアとは異なる魅力を発信するため、ニセコ観光圏やニセコ山系連絡協議会による広域連携に参加するほか、引き続き、街の茶屋を当地域の情報発信拠点として、観光物産協会の協力を得ながら、観光振興に努めてまいります。

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