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令和6年度 町政執行方針(5)

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北海道蘭越町

◆「安全・安心な暮らしを守るまちづくり」について
4点目は、安全・安心な暮らしを守るまちづくりです。
防災・防犯体制の強化と生活基盤の整備により、いつまでも安心して快適な暮らしが維持できるまちを目指し、次のことに取り組んでまいります。

(1)防災・減災対策、防犯・交通安全対策の推進についてです。
防災・減災対策については、配置した地域防災マネージャー(防災監)を中心に、町の防災計画や防災備蓄品、支援体制などの点検・整備を継続して行うとともに、令和4年度に、港地区、令和5年度には、名駒地区、目名地区、昆布市街地の災害時要援護者を対象とした個別避難計画の作成を終えたことから、他の地域についても、順次、作成を進めてまいります。
また、災害等の非常時において支援が必要な方の情報を地図上で可視化し、迅速に支援できる情報を管理するため、地理情報システムを導入して災害時要援護者情報の一元化に取り組んでまいります。
災害時を含む住民への情報伝達手段として、現在、防災行政通信システムを運用しておりますが、当該システムに接続していない世帯の増加など、住民に対する確実な災害情報の伝達が課題となっております。
この解決のため、新たにクラウド情報配信基盤を活用した防災情報等配信プラットフォームを整備し、スマートフォンやタブレット、自宅のテレビを活用した行政情報配信サービスを行い、誰一人取り残されない情報通信インフラを構築してまいります。
消防施設については、老朽化した昆布消防会館の屋根の張替えと壁の修繕を行うほか、火災現場の人命救助などを想定した訓練に使用する火災防護用人形の購入や老朽化した消火栓、消防用ホースの更新を行ってまいります。
昨年度、小学校高学年を対象に発足した「蘭越町少年消防クラブ」については、引き続き防火・防災の知識を身につけるための活動に取り組んでまいります。
防犯対策においては、特殊詐欺やサイバー犯罪といった新たな犯罪行為に対処するため、関係機関と連携を図り、啓発・広報活動を行い、犯罪が容易に発生しない地域づくりの推進に努めてまいります。
交通安全対策については、命の大切さの認識とその尊重が重要であることから、人優先の交通安全思想を基本とし、関係機関と連携を一層密にし、交通安全運動を推進してまいります。
また、NPO法人と共催している「グット・ドライバー・レッスン」は自動車運転に役立つ身体動作の習得、プロドライバーによる運転技術の講習など、交通安全意識の向上に効果的な取組であることから継続してまいります。

(2)道路・橋りょうの維持管理、上下水道の維持管理、住宅の整備についてです。
町道は、人や地域を相互につなぎ、日々の暮らしや経済活動等を支える重要な施設であることから、道路改良や路面の舗装・補修、排水施設、区画線等を整備し、交通基盤の維持に努めてまいります。
除排雪は、冬期間の住民生活や、安全な道路交通、経済活動及び地域防災の確保に寄与するものであり、限られた体制と予算のもとで安定的に行えるよう、効率的な除排雪体制の構築に努めてまいります。冬期間の歩行者の安全を確保するため、新たに小型ロータリー除雪機を導入してまいります。
道路橋りょうについては、本町の「橋梁長寿命化修繕計画」に基づき、今年度の補修工事は、宝橋及び小南部橋が3年次に入り、また、小南部川橋の補修に係る設計委託を行ってまいります。
河川については、今年度までの時限措置となる「緊急浚渫推進事業債」を活用し、蘭越第一川外3河川の河床の浚渫及び伐木を実施してまいります。
公園については、遊具施設の老朽等による事故を未然に防止するため、隔年で実施している安全点検を行ってまいります。
また、吉国自然公園内の樹木に病気の症状が見られることから、剪定や補植を行ってまいります。
国や道が管理する道路や河川については、適切な維持管理が継続されるよう、関係機関へ適宜要請してまいります。
公営住宅については、本町の「住生活基本計画」及び「公営住宅等長寿命化計画」に基づき、予防保全としての建物の改修や設備の更新を行い、良好な住環境の形成に努めてまいります。
安心・安全な水道水の持続的な供給を確保するため、各種水道施設の適正な維持管理に努めてまいります。
また、老朽化が著しい、貝川地区の道道名駒田下線の水道管の布設替えを2か年で実施してまいります。
下水道である農業集落排水は、合併処理浄化槽とともに、衛生的な住生活の実現のために生じる生活排水を浄化する重要な社会基盤であることから、各種の施設が適正に機能するよう維持管理に努めてまいります。
経年劣化した処理機器を更新し、施設の長寿命化を図るため、引き続き、昆布地区において機能強化対策事業を実施します。

(3)地域公共交通網・情報網の形成についてです。
蘭越町生活交通バス「らんらん号」は、町内5方面に週3回の運行を行っており、引き続き、地域交通の確保に努めるとともに、こぶしハイヤーや民間路線バスの運行維持に関して支援してまいります。
また、町内における今後の公共交通サービスを実現するため、本年度も総務省のアドバイザー制度を活用して、「蘭越町地域公共交通計画」の策定を進めてまいります。
北海道新幹線の札幌延伸に伴い、JR北海道から経営分離される函館線については、地域交通の確保方策の方向性を「バス方式」とすることが確認され、昨年6月以降、具体的な運行ルートやダイヤなどに関し、北海道とバス事業者で協議が進められております。
昨今の運転手不足など、バス事業者を取り巻く環境は大きく変化し、事業者は大変厳しい状況に置かれているものと認識しておりますが、地域の実情等を考慮した地域交通の最適化に向けて、引き続き、北海道と沿線自治体、バス事業者で協議を進めてまいります。

(4)生活衛生環境の維持、エコエネルギータウンの確立についてです。
ごみの排出抑制、減量化は、廃棄物の適正な分別による処理が必要であることから、資源ごみ収集をこれまでの月3回から毎週へと変更し、町民の利便性の向上を図ってまいります。
生活環境基盤の維持向上については、し尿の広域処理の適正化を維持するとともに、引き続き合併処理浄化槽普及のため、整備費用の助成を継続してまいります。
蘭越町貝の館内に地球環境問題を産官学で考える場として設置した「大気・海洋交流センター」については、脱炭素化に向けた取組を推進してまいります。
再生可能エネルギーの活用については、昨年度の調査を踏まえ、今年度においては、再エネ導入の効果が高い蘭越町交流促進センター幽泉閣における次世代型の太陽光発電の導入効果検証と公共施設群のマイクログリッド事業化に向けた詳細調査について、経済産業省の補助事業を検討しながら実施を目指してまいります。

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