文字サイズ
自治体の皆さまへ

生涯楽習情報コーナー『こぶしにまなぶ』No.362(1)

19/37

北海道蘭越町

こぶしは蘭越町の花木です。大自然の中でたくましく育つこぶしに学びましょう。

■家庭教育通信その(31)
ナカヤの子育て相談~2,000人の親御さんから学んだこと~
今月号のテーマ:中学生との対話 ~親としての醍醐味を味わおう~

NPO法人 お助けネット
代表 中谷通恵(なかやみちえ)さん

▼相談
中学生の父親です。友達の家に泊まりに行くのはいいけれど、泊まる頻度が多すぎるため、「何回に1回にしなさい」と言うが、子どもとしては、断れば次誘われなくなるとか、学校でもうまくいかなくなるかと心配をしている。親としては、毎回毎回泊まらせには行かせたくない。この場合子どもに何と声掛けをしたらいいのか。

▼回答
◇思春期は、大人(親・先生)より同年代(友だち・異性)から「承認されたい」「仲間外れにされたくない」気持ちが強く、特に中学生は、大人の言い分が最も伝わらない時期だと言えます。

◇まずは、「友だちの家での外泊」について考えてみましょう。
・家庭によって外泊の可否には様々な判断があると思いますが、中学生の外泊は基本的に校則などにより禁止されていることが多いです。(生活リズムの崩れ、有害情報や非行へのハードルが下がる、大人の目の行き届かない家庭もあるなど)
・「我が家のルール」として、「ウチは、決められている規則は守らせる方針だよ!」と毅然とした態度と言葉で伝えるのも一つの方法でしょう。

◇今回の相談では、「毎回毎回泊らせたくない」とのことですので、まずは、「なぜそのように思うのか」「子どもの成長へのどんな影響が心配なのか」を、ご自身でまた母親とも「我が家の方針」として示せるよう熟慮されることをお勧めします。

◇その上で、子どもとの『対話』の際には、以下を心がけてみてはいかがでしょうか?
・親子とも気持ちの落ち着いている時に話をする。
・まずは、子どもの思いを聞く。「友だちの家に泊ることだけど、○○の考えを聞かせて」
・親の方針を伝える。「父さんと母さんで話して、我が家の方針はこうだよ。」
・基本的に方針は曲げないが、子どもの思いに寄り添える部分は取り入れる。「年に○回」「相手の家に負担をかけるから我が家でも泊まらせる」など
・学校の友だち間であれば、保護者同士で「外泊」について話し合う機会や情報交換をする。

◇ぶれない「方針」を伝えたら、一旦は対立しても、普段の温かい関りがあれば、親の思いを学び取り成長していくものです。これからも、「子どもだけで遠くの商業施設に買い物に行きたい」「ピアスを空けたい」「バイクの免許を取りたい」「アルバイトをしたい」などなど、自立までの『対話』は続くでしょう。親としての醍醐味を味わってくださいね。

■~相談募集中~
子育てなどでお悩みがありましたら、中谷さんに聞いてみましょう!
中谷さんに聞いてもらいたい相談などがありましたら、町民センター内生涯学習係へお訪ねください。なお、回答につきましては、「こぶしにまなぶ」紙面上での回答になりますので、ご了承願います。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU