■あなたの飲み方は健康?お酒との上手な付き合い方
年末に入り、忘年会やクリスマス、お正月など飲酒をする機会が多くなる時期です。適量の飲酒は「百薬の長」とも言われ、気持ちをリラックスさせたり、ストレスの解消や血液の流れを良くする効果があります。
しかし飲酒量や頻度が多い場合、あなたの体にさまざまな影響が出る場合があります。
◆お酒を飲む頻度
飲酒が毎日の習慣になっている場合、肝臓がアルコールを分解するのに働き続けて休む暇がありません。また、胃腸の粘膜もアルコールによりダメージを受けます。そのダメージを修復するためには、お酒を休む日が週に2日必要です。
◆1回当たりの飲酒量
一般的な成人男性の適量は次の通りです。これは純アルコールに換算すると20gの量にあたります。しかしお酒に弱い体質の人や、女性、高齢者、持病のある方はさらに少ない量が目安となります。
◇純アルコール20gの目安
・日本酒1合(180ml)
・焼酎25度0.6合(110ml)
・ビール中瓶1本(500ml)
・ワイングラス1杯半(180ml)
・缶酎ハイ5%1本(350ml)
・ウイスキーダブル1杯(60ml)
◆アルコールが及ぼす身体への影響
アルコール=肝臓への影響を心配される方が多いと思いますが、実は多量のアルコールは肝臓以外にも悪影響を及ぼします。
・脳~脳の萎縮や認知機能の障害、アルコール依存症
・がん~口腔・咽頭がん、食道がん、肝臓がん、大腸がんなど
・生活習慣病~高血圧、糖尿病、痛風
・心臓~狭心症、心筋梗塞、不整脈
・臓器の炎症~肝炎、胃炎、すい炎、大腸炎
など全身に影響が及びます
◆お酒との上手な付き合い方
楽しく長く健康にお酒と付き合うためのポイントをご紹介します。
(1)適量を守る
(2)週に2日は休肝日
(3)食事と一緒に飲む
食事と一緒にゆっくり飲むことで肝臓への負担を減らします。
(4)寝酒や深酒をしない
睡眠リズムが乱れ浅い眠りになり睡眠の質が悪くなります。
(5)強いお酒は薄めて飲む
アルコール度数の強いお酒は粘膜への刺激が強いため薄めて飲みましょう。
(6)長時間だらだらと飲まない
多量飲酒の原因になります。
(7)薬と一緒には飲まない
薬の効果を強めたり、弱めたりします。
(8)妊娠・授乳中は飲まない
胎盤を通して胎児に、母乳を通して乳児の脳に影響を及ぼします。
(9)定期的な健診・検査を受ける
毎年血液検査やがん検診で健康状態をチェックしましょう。
(10)運動前、入浴前に飲まない
酔いが回りやすくなったり、血圧に変動を起こし体調不良を起こします。
◆アルコール依存症
アルコール依存症とは自分で飲酒のコントロールができなくなる病気で「酒好き」とは異なります。
依存症になると自分の意思だけではやめることが難しくなります。また、本人は病気の自覚がないことが多いため「否認の病」ともいわれています。飲み始めると延々飲み続ける、飲みたい気持ちを抑えられない、手の震えや発汗などの症状がある、お酒が原因で家族や周囲の人とトラブルを起こした。このような症状がみられる場合は医療機関等へ相談をするようにしましょう。
詳細:役場福祉課保健推進担当
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