◆~サクラ~
サクラの開花はいつになるか、多くの天気予報サイトが開花予想を行っています。実際の開花日は気象庁が発表しており、これは1953年から続く生物季節観測の一環で、季節の進み方を過去と比べる指標となります。
昨年の帯広では観測史上最も早い開花でした。観測のための標本木は、国内の多くはソメイヨシノですが、ソメイヨシノの生育に適さない地域、沖縄ではカンヒザクラ、帯広測候所を含む道東・道北ではエゾヤマザクラ(オオヤマザクラ)となっています。
北海道の桜の名所として名高い新ひだか町の二十間道路桜並木では近隣より移植したオオヤマザクラやカスミザクラが見られます。どちらも九大北海道演習林に生育し、オオヤマザクラは開花とともに赤褐色の新葉をつけるのが特徴です。カスミザクラは7から10日ほど遅れて開花し、同時に開く新葉は淡緑色です。サクラ属(Cerasus)では他に開葉が花より早いミヤマザクラがあり、白い花に多くのおしべを持つことが特徴です。
詳細:九州大学北海道演習林(山内康平・田代直明)
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