■町を元気にする温暖化対策とは?
全国の自治体は、2050年までにCO2の排出量を実質ゼロにしようと具体的な温暖化対策を考え、行動していますが、目指す将来像を描く際の重要な考え方の一つが、脱炭素の取り組みを通じて地域の課題を解決することです。地域の課題として多くの地域で共通しているのが「エネルギー調達に伴う資金の流出」です。石油や電気などのエネルギーは多くの場合、町の外から買わなければならず、そのためのお金が町の外に出ていきます。このエネルギー調達コストの割合は、平均的にみて地域の経済規模の約5%といわれ、足寄町の場合は、約9億円と推計されています。
地域で使うエネルギーを地域で創ることができれば、お金の流出を食い止め、その分のお金を地域で循環させ地域経済を豊かにすることができます。このような経済構造に変えていく考え方を、国は「地域循環共生圏」や「ローカルSDGs」などと呼んで、市町村の取り組みを支援しています。
町では、未利用の森林資源を活用した木質ペレット製造や家畜ふん尿処理を通じたバイオガス発電などに取り組んできた実績がありますが、今後はさらにこのような取り組みを拡大していくことが期待されています。
本年度、町では全ての町民の皆さんや事業者の方々とともに町全体で取り組む地球温暖化対策の実行計画を策定します。この中で、町民の皆さんの意識や町が目指す姿についてのアンケート調査を予定していますので、地球温暖化対策について、ご意見をお寄せください。
詳細:役場経済課商工観光・エネルギー担当
【電話】28-3863
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