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自治体の皆さまへ

生活支援コーディネーター通信 第23号

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北海道足寄町

◆加齢とともに衰えるさまざまな機能
加齢は誰しもが避けられないもので、それに伴う心身への影響はさまざまです。運動機能や臓器機能のほか、脳の機能も加齢により衰えが出てきます。中でも、理解力や判断力、記憶力といった「認知機能」の低下は、円滑な日常生活を送る上で大きなマイナス要因となってしまいます。
高齢者の場合、孤立が認知機能低下の引き金になることもあります。元気なうちから家族はもちろん、家族以外の人ともコミュニケーションが取れる環境を整えておくことは、認知症を防ぐためにも重要と言えるでしょう。

◆「おしゃべり」がもたらす効果
老年期認知症研究会によると、認知機能の一つである「言語能力」は、70歳前後までは保たれるといわれています。また、言語性知能を維持することは、記憶力や理解力といった機能維持にも良い影響を与えることが、研究結果として報告されています。脳の神経ネットワークは使うことで鍛えられ、刺激により活性化します。脳をたくさん使う「おしゃべり」は、それ自体が脳への刺激となるため、認知症予防に良い影響をもたらすでしょう。また、おしゃべりすることはストレス発散効果もあり、抑うつ傾向の予防にもつながります。過度な他者交流はストレスになる場合もあるので、適度な距離感を持ちながら、上手に「おしゃべり」を楽しみたいですね。

◆「カラオケ」も脳を刺激します
「おしゃべり」同様、言語能力を維持し、脳へ刺激を与えることが可能とされているのが「カラオケ」です。
カラオケには回想法による脳への刺激のほか、記憶や感情の想起により、心の安定がもたらされる効果があるといわれています。また、喉や口周りの筋力が鍛えられ、誤嚥(ごえん)予防と心肺機能の維持も期待できます。
いつまでも自分らしく生き生きと暮らせるよう、無理のない範囲で楽しく脳を刺激し、機能維持を目指していきたいですね。

◆自分らしく、いきいきライフ! 第17回
~旭町ふれあいクラブ「カラオケ部会」~

旭町ふれあいクラブの活動の一つに「カラオケ部会」があります。毎週土曜日の午後1時から、旭町母と子の家で2時間程度カラオケを楽しんでいます。会員は10人と少なくなりましたが、毎回元気な歌声が響いており、和気あいあいと楽しい時間が流れています。
会員の方からは「脳梗塞で倒れたけれどここまで元気になれた。今はリハビリのために歌っている」「1人暮らしになったが、こうして集まる機会がありうれしい」「旭町には住んでいないけれど、楽しいからここに通っている」等、カラオケ部会が憩いの場となっている様子がうかがえます。
現在、月に1回グループホームうらら花(旭町1)からの参加もあり、カラオケを通じた地域交流で、より一層にぎわいを見せています。
通信カラオケですので、新旧問わず多くの曲に対応しています。興味のある方は、どうぞ気軽にご連絡ください。一緒に楽しい時間を過ごしませんか。

詳細:
・NPO法人ママサポートえぷろん 生活支援コーディネーター 山田美香
【電話】25-6000
・役場福祉課高齢者福祉担当
【電話】28-3854

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