肥満は中高年だけの問題ではありません。子どものころから肥満があるとそのまま成人の肥満に移行する割合が高く、将来の生活習慣病になりやすいことが分かっています。子どもの頃から適正体重を維持して、生活習慣病を防ぎましょう。
◆音更町の体格の現状は?
子どもの体格については、文部科学省が実施している『学校保健統計調査』によると、全国の小学校5年生(10歳)の肥満傾向(肥満度20%以上)の子どもの割合は、ここ近年は増加傾向です。音更町の子どもの肥満傾向児の割合は、令和4年度のデータによると、全国に比べて高い状況です。
大人の体格については、令和4年度の音更町特定健康診査の結果では、BMIが25以上の肥満者の割合は男女ともに全国の割合を上回っており、子どもも大人も肥満傾向であることが分かりました。
◆肥満は深刻な病気を引き起こす原因
太りやすい体質は遺伝するといわれています。しかし、肥満は必ずしも遺伝だけで起こるものではなく、生活習慣や環境が大きく影響します。子どもの肥満はそのまま進行していくと小児の生活習慣病の恐れがあります。それだけではなく、成人の肥満(BMI25以上)に移行し、メタボリックシンドロームや2型糖尿病、脂質異常症、高血圧などの生活習慣病のリスクが高くなります。肥満の期間が長いほど改善が難しくなりますので子どもの時から気を付けることが大切です。
◆家族全員で生活習慣を見直しましょう!
まずは、1日3食決まった時間に食べ、規則正しい生活リズムを送りましょう。食事は「主食」「主菜」「副菜」を揃え食事バランスを整えましょう(次号で詳しく食事バランスについてお伝えします!)。また、適度な運動習慣や十分な睡眠習慣を身に付けましょう。
◆自分の体格を知ろう!
適正な体重かを確認する方法には、身長と体重のバランスをみて判定する方法があります。5歳までのお子さんは、母子健康手帳に「幼児の身長体重曲線」の表が掲載されています。また、小・中学生は、身長体重曲線(肥満度判定曲線)を下記二次元バーコードからダウンロードができます。日ごろからグラフを活用し、子どもたちの健やかな成長を見守りましょう。
自分のお子さんが「ちょっと太っているかな」「家族の食生活が心配」などと思ったら、ぜひ保健センターにご相談ください
※二次元コードは本紙をご覧ください。
問合先:保健センター内健康推進課
【電話】42-2712【FAX】42-2713
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