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あったかす発『北の大地から』

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北海道鷹栖町

■登録有形民俗文化財
鷹栖町長 谷 寿男

鷹栖町郷土資料館に展示・保管されている馬具等が、国の登録有形民俗文化財に登録される見通しとなった。
登録有形民俗文化財は保存と活用が特に必要とされた文化財であり、北海道では重要有形民俗文化財が4件指定されており、それに次ぐ登録文化財は初めての登録となる。郷土資料館を開館した当時から鉄工所などに足を運び、馬具類を収集されてきた郷土史研究会の方々は鬼籍に入られたが、その功績は大きく、感謝の想いを天に届けたい。
最近では、馬具の歴史的価値を再認識した町民らが昨年1月に「馬と歩んだ開拓の歴史」と題し、郷土資料館での歴史ミニツアーや文化財登録に向けてのフォーラムに深く関わり、登録に向け機運が一気に高まり、町民ら有志による「オサラッペまちづくり研究会」が昨春、設立された。活動も活発で月2回の例会をはじめ、7月には農耕馬でプラウを使用しての農耕体験会。11月には開拓当時の郷土料理の研究・調理体験を企画し、町内外の多くの方が参加されていた。このように歴史を生かしたまちづくりは、郷土愛を育み、体験を通じて新たなまちの自然や産業、人々を知り、知見を広める機会となっている。
厳寒のオサラッペ原野で農業の礎を築きあげた先人とパートナーであった農耕馬を語るには外せない馬具等資料。他にもクラーク博士の愛弟子・内田瀞氏の鷹栖村での活躍も展示されている郷土資料館は今、全国から注目されている。

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