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令和6年度 教育行政執行方針(4)

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北海道鹿部町

■潤いのある生涯学習の推進
三点目は、「潤いのある生涯学習の推進」についてです。
社会教育活動やスポーツ活動を通じた人づくり・つながりづくりは、地域づくりに直結するものであり、その重要性はますます大きくなっています。社会の変化に対応できる知識や力を身に付けていただくため、地域課題や学習ニーズを踏まえた学びの機会を提供するとともに、他者と学び合い、認め合う中で相互のつながりが形成されるよう、活動の支援と情報提供を行って参ります。
また、人生100年時代を健康で活力に満ちた心身で過ごしてもらうため、「する」「みる」「ささえる」「しる」といった多様な形でのスポーツへの参画を促し、町民の健康増進を図ります。
社会教育活動の拠点となる中央公民館については、施設のデジタル対応を進めているところですが、今後さらにデジタル機器を活用した学習活動が積極的に行われるよう、環境整備や学習の支援、情報発信を行って参ります。
社会教育委員をはじめとした学習活動を支え推進する人材の育成が不可欠であることから、継続して発掘・育成に取り組むとともに、活躍の場が広がるようコーディネートして参ります。
公民館講座では、金融教育など生活に役立つ内容を取り上げるとともに、鹿部小唄などの継承を目的とした「しかべふるさと講座」を継続して行い、世代間交流の促進と、地域で大切に守り伝えている伝統文化の保存に努めます。
青少年教育では、規範意識や他者への思いやり、自己肯定感を育むことが重要であることから、様々な体験活動や異学年交流を主軸とした「しかべっ子教室」を継続して行います。その中で、中学生には、ジュニアリーダーとしての関わりを経験してもらい、将来地域で活躍するための基礎を育みます。
高齢者教育では、コロナ禍を経て令和5年度に再開した「シルバーカレッジ」を継続し、高齢者に地域でいきいきと活躍していただくための学びとつながりづくりを支援します。
青年教育では、様々な事業運営への参画を通じて、地域づくりに欠かせない人材育成を図るとともに、「二十歳記念式典」でのヘリコプター遊覧飛行を継続するなど、「ふるさと鹿部」の魅力を再確認し、地域に愛着をもっていただく機会を提供します。
文化芸術の振興に向けては、基盤となる各文化団体の自主的活動を支援するとともに、日頃の練習の成果を広く町民に知ってもらうための「文化祭」を開催し、発表の機会の充実に努めます。また、生の芸術にふれていただく場として「芸術鑑賞会」を開催し、心の豊かさと芸術への関心を高めてもらう機会を提供します。
読書活動については、言葉を学び、創造力を豊かにするうえで不可欠なものであり、社会全体で推進することが重要であることから、読書推進委員や図書室サポーターとの連携・協力のもと、中央公民館図書室や学校図書館の環境の充実に向け、継続的に取り組んでいきます。
スポーツの振興に向けては、地域のスポーツ活動を推進、指導、コーディネートできる人材の育成が鍵となることから、スポーツ推進委員やスポーツ協会をはじめとする関係機関と連携しながら、人材の発掘・育成に取り組みます。
また、各年代を対象とするスポーツ教室やスポーツ大会の開催、地元出身アスリートの応援、デジタル機器を活用した情報発信などに取り組み、スポーツを知り、親しむ機会を提供します。
スポーツを行う人への支援としては、スポーツ少年団、スポーツ協会、総合型地域スポーツクラブなど各種団体の活動を支援するとともに、「スポーツ振興補助金」を継続し、全道・全国規模のスポーツ大会の遠征費を助成します。
スポーツ活動の拠点となる総合体育館、コミュニティー・プール、山村広場、パークゴルフ場の各スポーツ施設については、町民が安心して利用できるよう、引き続き維持管理に努めます。総合体育館については、令和5年度に大規模な改修工事に着手し、アリーナ屋根や外壁の改修を終えたところですが、利便性の向上に向け、引き続き内部改修や機械設備の改修を進め、長く利用できる施設の運営に努めます。

以上、令和6年度の教育行政の執行に関する基本的な考え方並びに主な施策について申し上げました。
思い起こせば1年前、本町の誇りである伊藤大海選手がワールド・ベースボール・クラシックの大舞台に立ち、長い時間をかけ努力した成果を存分に発揮し、見事世界の頂点に上り詰めたことで、私たちに「やればできる」「夢は叶う」ということを体現してくれました。
そして2024年公式戦、プロ生活4年目にして、栄えある開幕投手に指名され、現在その瞬間に向け着々と準備を進めていることと思います。
教育委員会としても、「やればできる」「夢は叶う」ということを子どもたちに教え育むのみならず、自らがすべては町民のため、そして子どもたちのために、職員一丸となり、努力を惜しむことなく、全力で取り組んで参りますので、町民皆様、町議会議員皆様のより一層のご支援とご協力を心からお願い申し上げ、令和6年度の教育行政執行方針といたします。

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