■こんにちは保健師(ほけんし)です。
今月の担当は、渡辺愛華です。
◆食中毒に注意しましょう!
細菌による食中毒は、6月から8月の高温多湿な時期に多く発生します。細菌の代表的なものは、食肉に付着しやすい「腸管出血性大腸菌(O-157など)」や「カンピロバクター」、卵にも付着する「サルモネラ属菌」などです。食中毒を招く細菌が増殖しても、食べ物の見た目や味は変わらず、匂いもしません。そのため食事の準備をするときには、食中毒予防の三原則を心がけ、食中毒を防ぎましょう。
○食中毒予防の三原則
細菌を
・つけない…洗う、分ける
・増やさない…低温で保存する
・殺菌する…加熱・殺菌処理
○家庭で食中毒を防ぐ6つのポイント
1.買い物
・消費期限などを確認し、購入する。
・持ち歩く時間を減らすため、肉や魚、野菜などの生鮮食品は最後に購入する。
・肉汁や魚などの水分がもれないようポリ袋に入れ、氷や保冷剤をあてる。
・定期的にエコバッグを洗う。
2.家庭での保存
・要冷蔵、要冷凍などのものは帰宅後すみやかに冷蔵庫・冷凍庫に保存する。
・冷蔵庫は10℃以下、冷凍庫は-15℃以下に保ち、詰め込みすぎない。
3.下準備
・調理前に石けんで丁寧に手を洗う。
・ラップをしてある野菜やカット野菜もよく洗う。
・肉、魚、卵などを取り扱うときは、前後に必ず手指を洗う。
・冷凍食品は自然解凍を避け、使う分だけを冷蔵庫や電子レンジで解凍する。
・使用後のふきん・タオルは熱湯で煮沸し、しっかり乾燥させる。
・使用後の調理器具はよく洗い、熱湯をかけて殺菌する。
4.調理
・調理の前に手を洗う。
・肉や魚は中心部を75℃以上、1分間以上しっかり加熱する。
5.食事
・食べる前に石けんで手を洗う。
・清潔な食器を使う。
・作った料理は常温に放置せず、すぐに食べるか、冷蔵庫に保存する。
6.残った食品
・残った食品を扱う前に手を洗ってから、清潔な容器に保存する。
・温め直す時も加熱は十分に。みそ汁やスープなどは沸騰するまで加熱する。
○こんな症状が出たら早めに受診を
多くの食中毒症状は、細菌・ウイルスが体内に入った1~2日後に起こりますが、細菌の種類によっては、食後30分程度で起こる場合や1週間ほどたってから起こる場合もあります。嘔吐や下痢など、食中毒と思われる症状がみられたら早めに受診しましょう。
お問い合わせは、役場保健福祉課保健推進係
【電話】01372-7-5291へ。
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