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教育執行方針(1)

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北海道黒松内町

黒松内町教育委員会教育長
鈴木浩勝

令和6年黒松内町議会第1回定例会の開催に当たり、黒松内町教育委員会の所管行政の執行に関する方針について申し上げます。

【1】はじめに
黒松内町総合教育大綱における「深く、強く、広い心の黒松内人を育む」を基本理念に、優れた自然、人の魅力、そして町の歩みをしっかり踏まえ、ふるさと黒松内への誇りと愛着を持ち、世界に視野を広げ、多様性を尊重し、持続可能なまちづくりを支える人材を育むよう努めてまいります。
現在の総合教育大綱が本年度で終わるため、次期の大綱を、総合教育会議において町長及び教育委員とともに策定してまいります。
子育て世代が安心して子育てができる環境づくりや子供の心と学びを育む学校教育、学び合いから地域づくりや生きがいにつながる生涯学習、健康づくりなどの教育施策に取り組んでまいります。

【2】主要施策の展開
次に、令和6年度の主要な施策について申し上げます。

《1》
学校と地域、保護者、関係団体が一体となりまち全体で子供たちを守り育みます。

(1)子供の心を育む学校教育
学齢期については、家庭教育事業の開催、学校・PTAなどとの連携から学習・生活習慣の確立を図るなど、家庭や地域社会の教育力向上に努めてまいります。
生徒指導については、子供の理解と人間尊重の教育を基盤に、教師と生徒の信頼関係及び児童生徒間の望ましい人間関係の構築を図るとともに、規範意識や倫理観などの育みを担う家庭にも働きかけ、そして、「いじめを絶対にゆるさない」学校づくりのため、組織的な早期発見・早期対応と相談・支援体制の充実を、学校・家庭・地域が一体となって取り組んでまいります。
また、子供たちのネットトラブルやネット依存の防止のため、昨年度に改正した「黒松内町情報モラル8箇条」を基に、情報モラル教育を進めてまいります。
スクールカウンセラーによる支援を継続し、児童生徒と保護者の困り感や不安に対して学校と連携し、豊かな心の育成に努めてまいります。

(2)みんなで子供を守り育む
少子化や地域連帯感の希薄化が進む中、子供たちの成長に大切な原体験や多様な人々とのふれあいが不足しており、教育の出発点である家庭や地域社会における教育力の向上が一層求められております。
令和7年度からの第3期黒松内町ぶなっ子・子どもプラン(第3期子ども・子育て支援事業計画)を、子ども子育て会議において地域の声を取り入れ、策定してまいります。
乳幼児期については、人格形成の基盤を培う重要な時期であり、幼児教育及び保育における遊びや生活を通して学びの基礎となる経験を育み、自己肯定感が高められるよう努めてまいります。
学びや発達を促していけるよう、認定こども園黒松内保育園では、親子スポーツ教室や森のようちえん、支援が必要な児童に加配となる保育士の増員を行い、また、地域子育て支援センターでは一時預かり事業などの取り組みをし、その関連経費を計上しております。

小学生の放課後における居場所として、児童クラブと子ども教室を実施し、学習活動やスポーツなどの取組から子供の自主性、創造性を育むとともに、地域の中でお互い助け合いながら子育てを行うファミリーサポートセンター事業を実施してまいります。今後、児童やスタッフ数の減少が見込まれるため、本町に合った活動体制を検討してまいります。

特別支援教育については、発達の遅れなどの早期発見や適切な支援・相談、通級指導の複数校での実施のほか、「個別の教育支援計画」を基に保護者との情報の共有化を進め、一人一人のニーズに応じた指導や支援を、小中学校の9年間取り組んでまいります。

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