消防機関は、火災現場だけでなく、急増している風水害への対応など、近年、その重要性が増しています。
佐倉の安全・安心を守るため、消防署・消防団・市役所は協力して、恐ろしい災害に立ち向かっています。
それぞれの現場で活動する皆さんに、その職務や、活動にかける思いについて伺いました。
■消防署 ̶市民の安心と笑顔を守るために
佐倉消防署 消防士 白井さん
佐倉消防署の消防職員となって、現在2年目です。市民の皆さんの大切な生命、身体、財産を守るべく、常に災害に備えて訓練しています。
訓練では、実際の災害現場を想定して、現場で活動するときと同様の装備を付け、放水、高所進入などを行い、少しでも早く、正確に行動できるように取り組んでいます。佐倉市内には、2つの消防署と4つの出張所があり、212名の消防職員が勤務しています。しかし、災害現場での活動は多岐にわたるため、消防署だけではすべてをカバーすることはできず、消防団が水利確保や、夜間巡視などのサポートをしています。そのおかげで、私たちも安心して活動することができます。
これからも消防団と連携して、地域の安全・安心を守るため、日々、精進していきます。
■消防団 ̶地域の安全を守る力になりたい
佐倉市消防団 消防団員 藤川さん
志津地区を担当する第2分団18部に所属し、現在、入団3年目です。長年、消防団員を続けている叔父から誘われて入団しました。
消防団員は、普段は自分の仕事をしながら、災害時には団員として出動し、消防職員をサポートしますが、緊急時に正確に動けるよう、定期的に訓練を行っています。
また、消防活動に使用する資器材の管理・点検や防火水槽の点検のほか、地域のお祭りの警備なども行っています。入団前は、火災のときだけ出動すると思っていましたが、幅広い活動を通し、地域のかたとの触れ合いが広がるのもうれしいですね。
一般的なイメージで消防団活動は大変だと思われがちですが、つらいと感じることよりも、「自分が住んでいる地域の力になれる」というやりがいを感じることのほうが多いです。これからも市のため、そして地域のために、佐倉市消防団として活動を続けていきたいと思います。
■市役所 ̶消防の土台を守ります
危機管理課 主任主事 井之上さん
市は、消火活動に不可欠な消火栓や防火水槽といった消防水水槽といった消防水利の設置および維持管理など、消防機関のサポートを行うことで、「安全・安心して暮らせるまちづくり」の役割を担っています。
危機管理課では、消防団の事務局として管理・運営を担当し、消防団が実施する各種訓練への協力、火災現場などで活動しやすいよう資機材の整備を行うほか、女性消防団員と合同で火災予防啓発活動を行うなど、さまざまな支援を行っています。
また、消防機庫(消防団の詰所)の建て替えや消防車両の入れ替えなど、定期的に行う大事業も私たちの仕事です。佐倉のまちを守る「消防」が、円滑に活動できるように、消防署・消防団との連携を継続していきます。
消防機関の活動に、ご理解とご協力をよろしくお願いします。
■あなたの力を消防団で生かしてみませんか
消防団は、「自らの地域は自らで守る」という郷土愛護の精神に基づいて活動する組織です。地球温暖化・気候変動により大規模災害が頻発している昨今、緊急時に皆さんのもとへと消防職員がすぐに駆け付けられるとは限りません。地域の住民で構成され、地域の実情に明るい消防団は、地域防災の中核を担う重要な存在です。
令和5年11月現在、佐倉市消防団には701人が加入していますが、定員に対して104人の不足が生じている状態であり、地域のために消防団活動に参加してくださるかたを募集しています。
興味のあるかたは、ぜひご連絡ください。入団資格は、18歳以上で、心身ともに健康な、佐倉市に在住・在勤・在学のかたであればどなたでも入れます!
女性消防団員も募集中です!
問合せ:危機管理課
【電話】484-6132
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