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自治体の皆さまへ

豊かな自然や農産物と環境に優しいまちを 次の世代へ

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千葉県佐倉市

■市内産有機米を市内全公立小中学校の給食で一斉提供
昨年12月8日「有機農業の日」に、今年度から始まった化学肥料・化学農薬不使用の栽培実証(写真左)で収穫された、市内産の有機米が初めて市内全公立小中学校の給食で一斉に提供されました。
当日は、有機米農家のかたも一緒に給食を食べ、子どもたちからは「かめばかむほど甘くておいしい」などの声も聞かれました。
※詳しくは、本紙をご覧ください。

■環境にやさしい農業を進め、持続可能な農業を実現する
近年、地球温暖化や自然災害の大規模化が深刻な問題となっている中で、持続可能な社会を目指す動きが活発となっています。
そのような状況を踏まえ、佐倉市でも令和4年度から、慣行農業に加えて、有機農業などの環境負荷の軽減につながる持続可能な農業や、地産地消の推進に取り組んでおり、昨年3月には「オーガニックビレッジ宣言」を行いました。
市が誇る豊かな自然環境やその恵みである農産物を守り、次の世代へと受け継いでいくためには、皆さん一人ひとりの協力が必要です。
そこで、まずは有機農業についてご紹介します。

◆有機農業とは?
有機農業とは、以下の3つの条件を満たす農業のことです。皆さんがスーパーなどで見かける「オーガニック野菜」や「有機農産物」の表示は、この有機農業で作られたことを意味しています。

※有機農産物であることを示す「有機JASマーク」は、本紙をご覧ください。

(1)化学的に合成された肥料および農薬を使用しない
(2)遺伝子組換え技術を利用しない
(3)農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減する

▽有機農業のここがポイント‼
POINT1 化学肥料などを使用しないため、佐倉の自然を守ることに貢献している!
化学肥料の製造過程では、地球温暖化の一因となっている二酸化炭素などの温室効果ガスが発生します。このまま地球温暖化が進行すると、今ある自然が失われたり、農産物を十分に作れなくなったりする可能性があります。
そのため、化学肥料を使用しない有機農業の普及・拡大は佐倉の自然を守ることにもつながります。
POINT2 動植物の生態系を守りながら農産物を生産できる!
化学農薬などを使用しない有機農業の田んぼや畑では、通常より多くの動植物が共存できるとの研究結果があります。多様な生物が暮らす環境を保全しながら、農産物が生産されています

◆佐倉市の有機農業推進に関する取り組み
▽「有機農産物のPR」
有機農産物の販路拡大・消費促進に向けた取り組みの一つとして、市内外のイベントに出展を行っています。
出展時は、イベント用に制作した法被(はっぴ)の着用やのぼりの設置に加え、市の取り組みをまとめたチラシの配布なども実施し、PRに努めています。

▽「バイオ炭づくり」
バイオ炭とは、竹などを高温で加熱して作られるものです。農地へ散布することで、炭素を土壌中に貯留できるため、二酸化炭素排出量の削減などに貢献し、環境への負荷を低減できます。
現在、市内で意欲的に取り組んでいる有機農家のかたがたもいらっしゃいます。

オーガニックビレッジとは、地域ぐるみで生産から消費まで一貫して有機農業の推進に取り組む市区町村のことで、佐倉市は、千葉県内で最初に取り組みを始めた市のひとつです。また、有機農業は地球に優しい農業であり、持続可能な社会の実現を後押しするものです。
みなさんもスーパーや直売所などで買い物をされる際には、環境に配慮した農産物や地元産品をぜひ一度手に取り、味わってみてください。

問合せ:農政課
【電話】484-6142

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