災害は突然発生して、私たちの大切なものをあっという間に奪っていきます。
今年1月に発生した令和6年能登半島地震によって、市内でも大きな被害が出た、東日本大震災を思い出したかたも多かったのではないでしょうか。
災害は他人事ではありません。いま一度、自身の備えが十分であるか確認しましょう。
■防災の基本は「自助・共助・公助」
災害対策には3つの柱があります。自分自身と家族を守る「自助」、地域で協力して助け合う「共助」、行政が防災体制の整備などを行う「公助」です。
今回は防災の基本となる「自助」「共助」「公助」の取り組み事例などを紹介します(「自助」は2ページ)。
◆共助 自分たちのまちを、自分たちで守る
▽自主防災組織の活動
自主防災組織は、「自分たちの地域は自分たちで守る」という共助の精神に基づき、地域の皆さんが、災害時を想定した防災活動を自発的に行う組織です。市内には118団体(令和6年1月末現在)が組織されており、活動に参加することで、「発災時はお互いに協力して立ち向かう」意識を共有しています。
大規模災害時、特に発生直後には、市役所などが果たすべき公助の機能は限定され、すみずみに支援が行き届くまで時間を要します。そのため市は、公助の役割を補完する「自主防災組織」の活動を支援しています。詳細はホームページ(右記)をご覧ください。
※二次元コードは、本紙をご覧ください。
▽地域の防災訓練に参加してみませんか
2月には、井野小学校区まちづくり協議会が、「感染症下での大災害」をテーマとした防災訓練を実施しました。133人が参加し、ダンボールベッド(写真右)など災害時に使用する設備を見学し、「避難所での生活」を具体的にイメージしました。
いざというときのために、お住まいの地域の防災訓練に積極的に参加し、避難所での過ごしかたを体験しておきましょう。
※写真は、本紙をご覧ください。
◆公助 災害に強いまちを作る
▽避難所の管理・運営
市内には、39か所の指定緊急避難場所・指定避難所があり、各所に設置されている防災倉庫には食料や毛布などが備蓄されています。倉庫内の物品が使用可能であるかの確認、消費期限が迫った食料の入れ替えを行うとともに、すべての避難所で非常登庁訓練を毎年実施し、緊急時に円滑な避難所運営ができるよう体制を整えています。
・避難所の状況は避難前にスマートフォンで確認できます
災害時には、避難所の開設・混雑情報配信サービス「VACAN(バカン)」により、避難所の位置や開設・混雑状況をスマートフォンなどでリアルタイムに確認できます(右記二次元コード参照)。混雑した避難所での生活により感染症にかかることや、避難所への移動がかえって危険な場合もあります。自宅の安全性が確認できる場合は、在宅避難もひとつの選択肢として検討してください。
※二次元コードは、本紙をご覧ください。
▽市民への防災意識の啓発
市では、市民一人ひとりが高い防災意識を持った「災害に強いまちづくり」を目指し、さまざまな啓発活動を行っています。自治会や自主防災組織が開催する防災訓練での講話、格納された物品を確認できる防災倉庫の見学などのほか、実際の避難所運営について考える子どもから大人まで参加できるゲームなどを通し、幅広い世代の防災意識向上に取り組んでいます。
地域行事へ、防災講話を行う職員の派遣や、避難経路の検討などを行う際は、危機管理課へご相談ください。
◆NEXT
次のページでは「自助」について説明します。いまからできる災害対策を始めましょう。
問合せ:危機管理課
【電話】484-6131
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