市では、一人ひとりが気候変動を自分事として捉えて対策できるよう、情報の発信や、学校における気候変動に関する教育に取り組んでいます。
今回は、ESD(※1)について紹介します。
■ESDの概要と重要性
「ESD」とは、「持続可能な開発のための教育」という意味です。
世界には気候変動や資源の枯渇、貧困の拡大などのさまざまな問題があります。将来にわたって世界中の人々が豊かに暮らしていくために、SDGs(持続可能な開発目標)が目指す「持続可能な社会」の担い手を育てようとする教育が重要になっています。
■体験しながら楽しく学ぶ(根郷小学校、間野台小学校)
雲を実験で作って、天気が変化する仕組みを自分の目で見て体験したり、現在と昔の佐倉の地形から浸水想定地域を比較したりすることで、気候変動による局地的な大雨の発生方法と影響について学びました。
令和元年度の大雨被害を事例として振り返り、ハザードマップを見て、自分の住んでいる地域の危険な場所や近くの避難所を知ることで、災害を意識し、備えることの大切さに気づきました。
■周りと話し合い、対策を考える(根郷中学校)
地球温暖化に伴う気候変動の影響、対策(緩和・適応)について学習しました。
話を聞く以外に、地球温暖化に伴う気候変動や、災害から身を守る対策を考えることで、気候変動が自分に関係があるものとして捉える機会としました。
学んだことを自分の知識としてとどめておくだけではなく、タブレット端末を活用して共有したり、話し合ったりすることで、気候変動についてどのような視点を持ち、対策するべきかについて考えました。
▽授業を受けてみて感じたことは?
・「適応」という新たな視点で、気候変動対策について考えることができたため、いい機会になりました。
・SDGsや気候変動に興味があったので楽しかったです。家族と話し合い、考えを深めたいです。
・今回の授業で学んだリサイクルや避難場所の確認など、自分でできる対策を周りに発信したいです。
■今回のまとめ
気候変動について理解することが対策への第一歩です。気候変動は気象や災害、健康など、さまざまな分野と関連しているため、それぞれの分野の専門家による授業を実施しています。今後は、小中学校教員や市民向け講座も予定しており、市全体に取り組みを広げていきます。
※1:「Education for Sustainable Development」の略称
今回紹介したESDの詳細は、市ホームページ内の佐倉市気候変動適応センター(右記)で見ることができます
※二次元コードは、本紙をご覧ください。
※次回9月1日号は、気候変動の連載最終回です。これまでのまとめや今後の取り組みについて紹介します
問合せ:気候変動対策室(生活環境課)
【電話】484-6716
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