健康長寿の秘訣は、「フレイル予防」にあります。フレイルを予防して、心も体も元気よく、充実した毎日を過ごしましょう。
■フレイルとは
年齢を重ね、体や心の働きや社会的なつながりが弱くなった状態を指し、そのまま放置すると、要介護状態となる可能性があります。
フレイルになったとしても、適切に対策することで、健康な状態に戻ることができます。
■フレイルの原因
社会参加をしなくなることが、フレイルの最初の入り口になりやすいと言われています。社会とのつながりを失うことで、生活範囲が狭まり、精神状態が落ち込むと同時にくちの機能や栄養状態も悪くなり、ドミノ倒しのように衰えが進行していきます。
■フレイルチェックをしてみよう
・3つ以上当てはまったら、フレイルの可能性あり!
・1つでも当てはまったら、フレイル予備群です!(“健康”ではありません!)
自覚が無いままフレイルに陥っている場合もあります。
まずは、日々の生活習慣を見直してみましょう。
・たくあんなどのかみ応えのある食べ物が食べにくくなった
・お茶や汁物でむせることがある
・青信号の間に横断歩道が渡れなくなった
・ペットボトルやビンなどのふたを開けられなくなった
・週に1回も外出しないことが度々ある
・家族や友人との交流がほとんどない
■フレイル予防の3つのポイント
フレイル予防は、「よくかんで栄養をとる」、「運動をする」、「人とつながる」の3つをバランスよく行うことが重要です。
無理なく楽しみながら日常に取り入れて、いきいきとした生活を送りましょう。
◆よくかんで栄養をとる
バランスの取れた食事を意識し、しっかり栄養を取りましょう。また、くちの衰えを防ぐため、かみ応えのある食品をよくかんで食べたり、定期的に歯科検診を受けましょう。
・主食・主菜・副菜を組み合わせ、朝・昼・晩しっかり食べる
・10の食品群(肉類、大豆製品、卵、緑黄色野菜、牛乳・乳製品、イモ類、油脂類、果物、魚介類、海藻類)をバランスよく食べる
◇口腔機能健診
協力歯科医療機関でくちの機能(食べる・飲み込む・話す)をチェックし、予防に関する相談や指導を無料で受けられます。
詳しくは、「千葉市 口腔機能」で検索
◇栄養相談
食事内容や食事のとり方の工夫、生活習慣病予防の食事について、管理栄養士が個別に相談を受けます。
詳しくは、「千葉市 高齢者 栄養相談」で検索
◆運動をする
加齢による活動量や筋力の低下が、フレイルの原因の1つとなっています。
リスクを減らすため、まずは、無理のない範囲で、日々の生活に軽い運動を取り入れましょう。
・ごみ出しついでに少し歩く
・テレビを見ながらストレッチをする
・掃除や洗濯のついでに屈伸運動をする
◇シニアリーダー体操教室
転倒や認知機能低下を防ぐために重要な運動要素を組み合わせた、誰でも参加できる体操です。ボランティアのシニアリーダーが、各区の公民館などで実施します。
問い合わせ:シニアリーダー事務局
【電話】300-3356
◇フィットネスクラブをお得に利用できます
フィットネスクラブを初めて利用する際に、4,000円で最大8回まで利用することができます。フィットネスクラブのさまざまなプログラムに参加できます。
詳しくは、〔本紙19面〕をご覧ください。
◆人とつながる
自分に合った方法で社会に参加し続けましょう。自治会やボランティアなどに参加すると、地域の人たちとの交流が深まるだけでなく、身体を動かす良い機会にもなります。
・散歩や買い物などを習慣化して人と接する機会を作る
・趣味の集まりや、興味のある活動に参加する
・家族や友人、地域の人との会話や、電話、メール、SNSを活用する
◇千葉市の生活支援サイト
高齢者の在宅生活を支えるための通いの場や交流の場(体操、音楽、手芸、趣味活動など)の情報を掲載しています。
詳しくは、「千葉市 生活支援」で検索
◇生涯現役応援センター
就労やボランティア活動、資格取得などの相談を受け、相談者の希望に沿った提案をします。
詳しくは、「千葉市 生涯現役」で検索
問い合わせ:健康推進課
【電話】245-5223【FAX】245-5659
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