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シリーズめっけたぁ!!おらがの文化財(87)~南房総市内の文化財を紹介します~

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千葉県南房総市

■市指定有形文化財(建造物)

『福聚院山門(ふくじゅいんさんもん)及び駕籠置台(かごおきだい)』
所在地:市部(いちぶ)343-1(富山地区)
所有者:福聚院(曹洞宗)

□勝山藩主(かつやまはんしゅ)・酒井(さかい)家ゆかりの山門と台座
市部の福聚院は、勝山藩(藩庁(はんちょう)は現在の鋸南町)の藩主・酒井家と深い関係を持つ寺院です。
その関係は、勝山藩の初代藩主・酒井忠国(ただくに)(1651~1683)の父親である、酒井忠朝(ただとも)(1619~1662)の時代までさかのぼります。忠朝は、現在の福井県にあった小浜藩(おばまはん)の藩主の長男で、寛文(かんぶん)元年(1661)に、小浜藩の飛び地領があった市部へ移り住みましたが、翌年にこの地で亡くなり、福聚院で葬儀が行われました。そのため、寛文8年(1688)に息子の忠国が、小浜藩から市部を含む安房国(あわのくに)の領地を分与されて勝山藩を新設すると、福聚院は先祖ゆかりの寺として大切にされました。
福聚院の参道入口に建っている山門は、忠朝の屋敷にあった門を、酒井家が寄進(きしん)したものだと伝えられています。茅葺(かやぶ)きの切妻(きりづま)屋根と赤い塗装が特徴的なこの山門は、親柱(おやばしら)2本と控柱(ひかえばしら)2本で屋根を支える構造で、正面の冠木(かぶき)には、酒井家の家紋が付いています。後の時代に修理をした痕跡がみられますが、主要な部材は当初のままと考えられています。また、山門の手前にある、長方形の石材を組んで作られた台座は、歴代の勝山藩主が福聚院を参拝した際に、駕籠を下ろすために作られた駕籠置台です。

□公開
・常時公開
・トイレなし/駐車場あり

*マナーを守って楽しく見学しましょう。
*見学する時は、所有者・管理者の指示に必ず従ってください。

問合せ:教育委員会生涯学習課
【電話】46-2963

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