■糖尿病からあなたの腎臓を守りましょう
糖尿病の合併症のひとつである「糖尿病性腎症」は、重症化すると、生涯にわたって人工透析が必要となる病気です。
新規に人工透析となった人の約半数は「糖尿病性腎症」が原因です。県では毎年新たに約800人が糖尿病性腎症で人工透析を受けています。
□「糖尿病性腎症」ってどんな病気?
糖尿病により高血糖状態が長く続くことなどが原因で、腎臓の働きが悪くなる病気です。初期には自覚症状はありません。しかし、血糖値や血圧が高い状態が続くと、徐々に腎機能が低下し、腎不全になると人工透析が必要になります。透析治療は、1回につき4~5時間かかる治療を週3回程度、ずっと受け続ける必要があり、身体的にも時間的にも大きな負担がかかります。
□糖尿病性腎症の発症や重症化を防ぐには?
自覚症状がほとんどないため、年1回の健診を受けて、血糖、血圧、腎機能などのチェックを行いましょう。健診の結果、要精密検査と判定された場合は、必ず受診しましょう。もし糖尿病と診断されたら、決して治療を中断せず、定期的に検査を受け、腎臓を守るための生活改善にも取り組んでいきましょう。
■腎臓を守るため、日々の生活習慣を見直しましょう
※下記はあくまでも目安です。通院中の場合は、かかりつけ医の指示に従ってください。
(1)バランスの良い食事をとる
1日3食、グーパー食生活でバランスのとれた食事を心がけましょう
「グー」「パー」は、おかずの1食分のおおよその望ましい量を簡単に考えるためのものです。くわしく知りたい場合は、栄養士・管理栄養士にお聞きください。
出展:千葉県〔グー・パー食生活ガイドブック(概要版)〕
(2)塩分を控えめに
1日の塩分摂取量は6g以下にすることを目指しましょう。まずは調味料の摂取量を見直し、少しずつ薄味に慣れていきましょう。
(3)水分摂取をしっかりと
脱水の状態は、腎臓に負担をかけます。水分補給をこまめに行いましょう。
(4)禁煙する
たばこは、慢性腎臓病だけでなく、生活習慣病などのリスクを高めます。
(5)適度な運動を
ウォーキングなどの適度な運動を定期的に行いましょう。
*参考:千葉県リーフレット「糖尿病からあなたの腎臓を守りましょう」「CKD(慢性腎臓病)を知っていますか?」
問合せ:健康推進課
【電話︎】36-1154
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