■自我が芽生え、自立につながっていく時期
1歳代後半になると自我が芽生え、心の自立が始まります。自分でやりたがりうまくいかずにかんしゃくを起こして親を困らせることがありますが、この時期の失敗や成功の経験は、その後の自立につながっていきます。
□1歳代後半
・歩行が安定し、2歳になる頃には小走りも
・手先が器用になり、探索行動もさかんに
・感情をからだ全体で表現しようとする
・生活の中で大人がすることを真似してやりがたる
・少しずつ自我が芽生え始め、自己主張をするようになる
□2歳代
・手先が器用になりスプーンなどが上手に使える
・身体のバランスを取るなど身体能力が発達する
・想像力や社会性が育ち、見立て遊びや友達との遊びを楽しむ
・因果関係を少しずつ理解し始める
・自分に自信を持ち、自己主張がさらに強くなる
・言葉が増え、二語文を話すようになる
■1歳代後半関わり方のポイント
・事故や危険に注意しつつ、やりたいことができるようにサポートをし、やりたくなった気持ちを褒めます。自分でできるという万能感を満たしてあげましょう。
・好きな色や本など自分なりのこだわりも出てきます。「イヤ」と自己主張したり泣いたりしますが、「あれは何だろう?」と別の物に誘導をしてみるとそれに乗って気持ちを切り替えられる時期です。
■2歳代関わり方のポイント
・できると思ったのにうまくいかない、気持ちを言葉で伝えられないもどかしさを「イヤ」で表現していると心得ておきましょう。
・自分でやりたがりますが、まだまだ発達の途中です。大人は「どれどれ、見せて」と言いながらさりげなくサポートをします。
・「できる」という根拠のない自信を強く持っているので、親の手助けを嫌がります。「出来るようになったね」「上手になったよ」などの励ましの言葉をたくさんかけてあげましょう。
■どうしたらいい?イヤイヤ期興奮した心を切り替えさせる 3ステップ
□[ステップ1]子どもの「イヤ」の気持ちを言葉で代弁してあげる
「これ、嫌だよねぇ」と気持ちに寄り添い、まずは、嫌だという気持ちを言葉にして返してあげましょう。
□[ステップ2]別の選択肢を提案して、本人に選ばせる
自分で選んだ満足感も手伝って気持ちを切り替えやすくなります。
□[ステップ3]親子で気持ちを切り替える
イヤイヤ最盛期の子どもに「はい」はありません。親子で外に出て環境を変えるなど切り替えのきっかけを作りましょう。親が諦めるという切り替えも必要です。
問合せ:子ども教育課
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