■子どもの弱視を見逃さないため
生まれたばかりの赤ちゃんは、まだはっきりと物が見えていません。視力は、視覚の感受性期といわれている生後すぐから8歳ぐらいまでの間に発達するとされ、生後3カ月は0.02だった視力が、3歳ごろに急激に発達し、5歳ごろには1.0以上となります。視力は「物をくっきり見る」ことにより、脳が刺激を受けて発達していきます。
◇「弱視」ということばを知っていますか
弱視は、視力の発達の途中で、目の病気や異常、怪我などが起こり、治療などをしなかったために、正常な発達が十分に進まず、「視力の成長の階段」の途中で止まってしまっている状態のことです。子どもの50人に1人が起こりうるといわれている、近視や遠視とは異なる眼の病気で、年齢が大きくなってから治療を始めても視力の回復は難しく、眼鏡をかけても十分な視力を得ることができないといわれています。
◇3歳児健康診査を必ず受診しましょう
3歳ごろの子どもは、視力が0.3程度であれば見え方には不自由がなく、弱視の可能性があっても、外観や行動に現れないこともあるため、観察だけでは発見されにくいものです。そのため、3歳児健診で客観的に目の異常を推測することが大切です。市では、令和5年度から健診に屈折検査を行う機械を導入し、目のレンズから入る光を正しい角度で屈折させているか(ピントがあっているか)の確認をしています。健診をきっかけに弱視を発見し治療を継続すれば、ほとんどの子どもが、就学までに眼鏡をかけての視力(矯正視力)が十分に成長するといわれています。
また、健診の前には、家庭でできる検査も案内していますので、弱視の早期発見のためにも、家庭でできる検査と3歳児健診の2つの検査を必ず行いましょう。
問合せ:中央保健センター
【電話】42-5595
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