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ふるさと探訪 タイムスリップ・インザイ【No.20】

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千葉県印西市

■暮らしの移り変わり~洗濯~
印西市では昭和40年代後半から地域の歴史資料を収集しており、日々の暮らしに係る古い道具も数多く保存しています。その中には、洗濯に使用されていた洗濯板とたらいもあり、写真は印旛歴史民俗資料館で保存しているものです。
洗濯は長い間、手洗いが主流で、洗剤には植物から煮出した液、あく、米のとぎ汁などが使われていました。頻繁に洗う衣類は肌着で、着物は年に1回洗うか洗わないかでした。臭いが気になる時は、香をたきしめたようです。
明治時代には、外国から持ち込まれた洗濯板が使われるようになり、洗濯板を水が張られたたらいの中に入れ、せっけんをつけた洗濯物をこすりつけて洗う方法が広まりました。洗濯機が普及する前までの方法です。洗濯板はまな板ほどの大きさで、刻み目のついた板です。刻み目は洗濯物を支え、せっけん水を溝に溜めて布に染み込みやすくします。プラスチック製のものも作られるようになり、現代でも汚れが落ちやすいということで使われ続けています。たらいは水を入れて使う容器で、洗濯には比較的大きなものが使われ、洗濯板と同じようにブリキやプラスチック製のものも作られるようになりました。
洗濯機で洗濯するのが当たり前で、いつでもできるようになったことは衣類の清潔状態を保ちたい、労力を軽減したいという人類の知恵が積み重ねられてきた結果といえますが、手洗いの良さも忘れずにいたいものです。
印旛歴史民俗資料館で展示している昔の道具から、時代の移り変わりを感じてみてはいかがでしょうか。
※写真は本紙をご覧ください

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