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自治体の皆さまへ

【健康コラム】転ばぬ先の杖を考えよう

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千葉県多古町

多古町の皆さん、こんにちは。順天堂大学の澤龍一です。
先月号のコラムでは「運動するための体力」を取り上げましたが、今回は日常生活で経験する可能性が高い「転倒」と「自宅環境」のことを考えていきます。
転倒は65歳以上の3人に1人が、1年に1回経験していると言われています。転倒により骨折などのけがをして入院されるケースもあり、皆さんには十分注意していただきたいと思っています。特に最近は、自宅敷地内やその周辺での転倒が増えています。
こちらのコラムを自宅で読まれている皆さん、少し周りを見回してみてください。床に洗濯物や雑誌など、物を置いていないでしょうか。あるいは玄関先や庭先に出るときに、サンダルなどかかとの固定がない履き物を使っていないでしょうか。一例として挙げましたが、これらはすべて転倒を引き起こす要因とされています。
多くの方が現在の住居に長く住まれているかと思います。長く住むと、日常生活をしやすいように物を置く場所や履き物が決まっていきます。しかし歳を重ねて徐々に運動機能が低下していくと、例えば、床に置いている物をまたごうとした際に、自分が思っていたより足が上がらず、つまずいて転ぶようなことが起こってしまいます。
私たちが開催している体力測定会では、運動機能の測定も行っていますが、皆さんの自宅環境を考えてもらうためのアンケートも実施しています。「転ばぬ先の杖」とよく言いますが、皆さんの体が元気なうちから、安全な自宅環境を一緒に考えていけたらと思います。

■今年度も体力測定会を開催しますので、ぜひご参加ください。
日程:9月16日(月・祝)
場所:たこらぼ(多古町魅力発信交流館)
対象:多古町在住の65歳以上の方
※参加可能人数に限りがあります。
※参加には事前予約が必要となりますので、ご注意ください。予約の開始時期や予約方法は決まり次第お知らせいたします。

問合せ:保健福祉課介護保険係
【電話】76-3185

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

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