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大多喜町 獣害対策新聞-8月23日発行【第2号】-

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千葉県大多喜町

大多喜町役場農林課農政係
地域おこし協力隊 渡邊未来

■大集団で襲来!サル 町では計画的に対策中
サルは20~100頭程度の群れを作ります。大群・短時間・1ヶ所集中で食害するため、被害が大きくなります。季節ごとのエサ(タケノコ、柿、冬野菜など)の場所を覚えているため、被害が年間通じて毎年くり返されます。1頭ずつ捕まえても被害防止効果は少なく、群れの数は大多喜町内だけで約15グループにのぼります。
サルは日本固有種の保護対象動物でもあるため、大多喜町では調査・準備・捕獲の総合対策を計画的に行っています。群れの1頭にGPSの首輪をつけ、移動範囲を年間にわたって調査し、集落に加害しに来る群れを優先的に大型オリで捕獲し頭数を減らすことで、生態系を保全しつつ集落への被害を減らしています。

■あきらめず必ず追い払いを
サルの被害対策では、追い払いが大切です。サルを見つけしだい、棒を振り回し大きな音を出す、ロケット花火やパチンコをうつなどして、人間は怖いと学習させましょう。放置しているとサルの行動が大胆になり、屋根に登ったり窓から侵入したりしかねません。ご近所の方に連絡し、二人以上で行うと効果的です。

■放置果樹は伐採してエサをなくす
また、集落周辺でエサを食べさせないことも重要です。収穫する人がいないカキ・クリ・ゆずなどは伐り、必要なら枝を減らして低木化します。作りすぎた作物、稲の二番穂も食べられないようにしましょう。
サルに『この辺りはエサが少ないし、人間に追われて危ない』と思わせれば、集落に来ることが減り、育てている野菜や家庭菜園も守りやすくなります。

■ご家庭でできるサル対策
(1)追い払い…サルを見つけしだい、大声や大きな音を出し、できるだけ複数人で追い払います。飛び道具がなくても棒を振り回すなどして、ここが人のエリアであると理解させましょう
(2)エサになる放置果樹は伐採…カキ、クリ、ユズなどは、食べきれない分の果樹は伐り、食べる分も枝を減らして低木化し残さず収穫しましょう。エサになる物が少なければ、サルが集落に来ることも減り、育てている野菜なども守りやすくなります

■町の捕獲状況
種類/R6年6月/前年同月:
・イノシシ…86頭/165頭
・シカ…163頭/153頭
・キョン…205頭/231頭
・サル…137頭/65頭
稲の食害は、キョンは植えた直後・シカは生育中・サルやイノシシは刈入れ直前が多いです。柵内に侵入させないため、柵の周りのこまめな草刈りと見回りが大事です。

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