■保健師だより『2月は全国生活習慣病予防月間です』
生活習慣病は、生活習慣が深く関与する疾患群の総称です。生活習慣によって予防・改善することが可能なため、今の自分の生活習慣を見直してみましょう。
◆「一無(いちむ)、二少(にしょう)、三多(さんた)」で生活習慣病を予防
「一無、二少、三多」とは、日常生活で気をつけたい生活習慣をわかりやすく表現した健康用語です。健康的な6つの生活習慣を紹介します。
○一無(いちむ)=無煙(禁煙)
たばこの煙には、ニコチン、一酸化炭素、タールの三大有害物質の他、約250種類の有害成分が含まれているため、がんをはじめ、さまざまな生活習慣病予防を引き起こします。周囲の人にも受動喫煙として影響を及ぼします。禁煙をして、自分と周囲の人の健康を守りましょう。
○二少(にしょう)=少食・少酒
(1)少食
食事は腹八分目にしましょう。食後の急激な血糖値の上昇は、肥満や糖尿病などの要因のひとつになります。満腹まで食べる習慣を減らし、主食と一汁三菜、乳製品などをバランスよく組み合わせ、よくかんで食べましょう。
(2)少酒
過度の飲酒を長く続けると、臓器障害だけでなく、アルコール依存症なども引き起こします。1日の純アルコール摂取量は約20g(5%のビール缶で500ml)が望ましいといわれています。節度ある適度な飲酒を心掛けましょう。
○三多(さんた)=多動・多休・多接
(1)多動
運動不足は、筋力低下や肥満などにつながります。日常生活の中で体を動かす時間を今より10分増やしましょう。
(2)多休
心身共にリフレッシュすることは、バランスの取れた健康的な生活のために必要です。睡眠時間の確保や休憩、休日をつくるなど日常生活の中でリフレッシュできる機会を持ちましょう。
(3)多接
社会的なつながりが途絶えると、心身共に健康障がいが起こりやすくなります。趣味やイベント、仕事などでさまざなな人と交流し、いきいきとした生活を送りましょう。
■2月の健診・予防接種など
○健診等
○予防接種
※すべての健診と10か月乳児相談は個別通知をしています。上記事業は予約制ですので、必ずご連絡ください。
※健康相談・子育て相談は随時行っていますので、問い合わせください。
■ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンのキャッチアップ接種
対象:次のすべてを満たす方
・平成9年度~19年度生まれの女性で、合計3回のHPVワクチン接種を完了していない方
・令和4年4月1日~令和7年3月31日にHPVワクチンを1回以上接種している方
※令和6年度高校1年相当の女子(平成20年生まれ)の方も対象。
接種期間:令和8年3月末まで
※令和7年3月まで公費で接種できるとされていましたが、経過措置として期間が延長されました。
必要なもの:予診票、母子手帳
■お薬手帳を持ちましょう
「お薬手帳」とは、過去に病院等で処方された薬の記録をまとめるための手帳です。薬の重複服用を防ぎ、副作用やアレルギー歴等の情報を知らせることで、適切な治療につなげることができます。
また、正確な情報を提供するために、お薬手帳は一冊にまとめるようにしましょう。詳細はかかりつけの調剤薬局にご確認ください。
なお、マイナ保険証を利用すると、過去1か月~5年の間に処方・調剤された分のお薬情報を、自身のマイナポータルや対応する電子版お薬手帳(スマートフォンアプリ)を通して確認できます。
※電子処方箋対応の医療機関・薬局では即時~5年の間の情報を確認可能。自身で購入された市販薬等はマイナポータルで確認できないため、お薬手帳での管理が有効です。
○ジェネリック医薬品を上手に利用しましょう
ジェネリック医薬品(後発医薬品)とは、新薬(先発医薬品)の特許が切れた後、厚生労働省の承認を得て、別の会社が同じ主成分、効能で作った薬です。薬の研究開発費がかからないことから、新薬と比較すると割安の価格となります。
※ジェネリック医薬品を利用するには、処方箋が必要となります。お薬手帳を活用し、医療機関等の医師や調剤薬局の薬剤師にご相談ください。
問合せ:
・市民課国保班【電話】70-0334
・市民課高齢者医療年金班【電話】70-0336
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