■認知症になっても安心して暮らせる地域に
○2024年度世界アルツハイマー月間・デー標語「共に生き ともに歩もう 認知症」
毎年9月21日は「世界アルツハイマーデー」です。認知症は誰でもかかる可能性のある病気です。認知症への理解や、ご本人やご家族への支援を進めるために9月は世界アルツハイマー月間として、世界各国で啓発活動が行われています。
○認知症とは
さまざまな原因で記憶力や判断力など、脳の機能(認知機能)が正常に働かなくなり、日常生活に支障が出始める状態をいいます。
認知症の原因となる病気として最も多いのが、アルツハイマー型認知症です。そのほかにレビー小体型認知症、前頭側頭型認知症、血管性認知症などがあります。認知症の種類や脳のどの部分が損なわれたかによって症状は異なります。
○認知症の症状
・記憶障害…新しいことを覚えられない、覚えていたことを忘れる
・見当識障害…日時や場所、季節、人関関係などがわからなくなる
・理解、判断力の障害…複雑な話が理解できず、わずかな変化にも対応できなくなる
・意欲や自信の低下…長年の趣味をやめる、整理整頓、掃除ができなくなる、入浴などの生活行動がおっくうになる
・性格の変化…疑い深くなる、怒りっぽくなるなど
○認知症が疑われる人への接し方
・穏やかな表情で優しく話しかける
・目線を合わせてから話しかける
・1度に多くのことを話すと混乱しやすいので、1つずつゆっくり、はっきり話す
・話を聞くときは、認知症の人は言葉が出にくいこともあるので、急がずにゆっくりと対応する
・できないことを責めるのではなく、できることを褒める
・些細なことでも、家庭や社会での役割を担ってもらう
○大網白里市の取り組み
傾聴や見守り等を行うチームオレンジの活動を通じ、安心して暮らし続けられる地域づくりを進めています。誰もが気軽に集い会話を楽しみながらつながりが持てる交流の場として、認知症カフェ「あったかスペースモクセイ」を毎月開催しています。
認知症になっても住み慣れた地域で暮らし続けるために、地域の力はとても大きな支えになります。
地域包括支援センターでは高齢者の各種相談のほか、認知症について学ぶ認知症サポーター養成講座等も実施していますのでお気軽に問い合わせください。
問合せ:地域包括支援センター
【電話】70-0439
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