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自治体の皆さまへ

私たちが今できることを―後世へ繋ぐ農家のバトン

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千葉県山武市

両総土地改良区八田工区 委員長
布施 勝宏(ふせ かつひろ)さん(60) =松尾町八田=

◆~プロフィール~
「農家のやりがいは、自分のペースで仕事ができること、自分が頑張って手入れした分だけ成果が出ることですね」と語る布施さん。
37歳を転機にサラリーマンから実家の農業に従事することを決意し、現在に至るまでの23年間、専業農家として米作りに力を入れてきました。
農地利用最適化推進委員も務めるなど、地元農業の推進に幅広く活躍しています。

◆~農業の今~
私たちの食を支える農業。山武市でも深刻な後継者不足(※1)に悩まされています。松尾町八田地区では、地域農業の維持・発展のため、活力ある農業の展開、活き活きとした農村の実現を目指し、ほ場整備(※2)事業を進めるべく地元住民合意のもと、地権者である組合員が8月10日に両総土地改良区八田工区の設立総会を開催しました。今後、両総土地改良八田工区では、ほ場整備に向けた計画を進め、地域住民と協議しながら工事を実施していくこととしています。
ほ場整備したのち、裏作(※3)を始める計画があるため、ブロッコリーなどの作物を植える手順を県担当者から教わりました。
ほ場整備は、約10年を要する長期事業になります。今まで先代が守ってきた農地を次の世代へ繋ぐため、また農業を誇りに思ってもらえるよう、自分たちが今頑張らなければならないと意気込みます。

※1 後継者を確保できている農業経営体は約2割(出典:2020年農林業センサスより)
※2 ほ場整備……国や自治体が公共事業として行う、農道・耕地・用排水路の整備事業のこと。
※3 裏作……主作物の収穫後の空いている期間を利用して、より多くの作物を生産すること。土壌の養分を保ち、病害虫の発生を防ぐ効果もあります。

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