栄町消費生活相談員からのワンポイントアドバイス
■投資詐欺に注意
預貯金の利息が超低金利な時代です。また、円安で預貯金の実質価値が下がっています。生活に不安を抱いている人は多いのではないでしょうか。このことに付け込んだ詐欺まがいの不動産投資の被害の相談がありました。
特に、高齢者で一人暮らし、近くに相談できる人や家族がいない人がターゲットになっています。
▽事例
突然、若い男の人が訪ねてきた。「銀行にお金預けていますか1,000万円積んでいても1年間で良くて2万円ですよ。月にしたら2,000円足らず、子供の小遣いにもならない。これからお勧めする不動産を購入してもらえれば、すでに入居者がいる物件なので毎月3,000円くらい振り込まれます。マンションの家主になり安定した収入が得られますよ。」と言われた。何回か来るうちにとても優しく親切な人だったので信用した。銀行に車で連れて行ってもらい契約し代金を支払った。半年後、娘夫婦が母親の通帳を記帳したら3,000万円と高額な金額が引き出されていた。調べたら3,000万円の価値のないマンションで所有権は65分の55で入居者のいる家賃3万円の物件だった。
★トラブルに合わないために
(1)高齢者の一人暮らしには、家族の見守りが必要です。子供たちが遠く離れていたり、共働きで忙しかったりで、親が一人暮らしでも、元気でいることに安心していたというケースがほとんどです。家族の見守りが無理なら、福祉サービスを受けましょう。
(2)高齢になると年齢的に物忘れや記憶力の低下はやむをえませんが、病的な記憶力低下なのかどうか医師の判断を仰ぎましょう。
(3)今回のような事例では不動産登記が済まされているので解決は簡単ではありません。警察で被害届を受けてもらえない場合もあります。
消費生活相談 産業課内
【電話】33-7713
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