中性脂肪は体を動かすエネルギー源となり、コレステロールはホルモンや細胞膜を作る原料の役割があります。どちらも体に必要ですが、中性脂肪やコレステロールのバランスが崩れると脂質異常症となります。脂質異常症は動脈硬化を進め、脳卒中や心臓病など、命にかかわる重篤な病気を引き起こします。致命的な病気を発症させないために、生活習慣を見直してみましょう。
■脂質異常症の基準値
◆脂質異常を予防する食事ポイント
▽適正エネルギーの維持
肥満の場合はエネルギー摂取量を見直し、6カ月で3%の減量を目標に取り組みましょう。
肥満か判断する基準の一つに、BMIがあります。
BMI=体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))
基準値:
やせ…18.5未満
普通…18.5~25.0未満
肥満…25.0以上
■LDLコレステロールが高めな方:
(1)コレステロールを多く含む食品に注意する。
卵・内臓類に注意が必要です。
コレステロール:
鶏卵1個…185mg
鶏レバー30g…111mg
たらこ1腹…245mg
(2)食物繊維・大豆製品を積極的にとる。
LDLコレステロールを減らす役割があります。
食物繊維を多く含む食品:
・海藻
・野菜
・きのこ
大豆製品:
・納豆
・豆腐
■中性脂肪が高めな方
(1)炭水化物のとりすぎに注意する。
炭水化物を多く含む食品:
・お菓子
クッキー、チョコ、せんべいなど
・甘い飲料
ジュース、炭酸飲料など
・果物
バナナ、ぶどう、りんごなど
・主食
ごはん、パン、麺類など
(2)お酒は適量を。
1日の目安量:
ビール…500ml
日本酒…180ml
焼酎…100ml
チューハイ…350ml
毎年6月は「食育月間」です。日頃の食生活を見直し、少しずつ意識することが毎日の健康へ繋がります。これを機に普段の食事を見直し、バランスのとれた食事を心掛けましょう。
問合せ:健康介護課健康推進班
【電話】33-7708
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