■いざというとき頼りになる人は誰ですか
1923年9月1日、関東大震災が発生しました。マグニチュード7.9と推定され、近代化された首都圏を襲った唯一の巨大地震です。さらに1959年9月26日には、明治以降最多・最大となる死者・行方不明者数5,098人を出した伊勢湾台風が発生しました。これらの大災害の発生がきっかけとなり、災害についての認識を深め、災害に対する備えを行う日として9月1日が「防災の日」と制定されました。
今年は、元日に能登半島で震度7の大地震が起こり、建物の倒壊や大規模火災が発生、甚大な被害を受けました。また、8月8日には、日向灘で震度6弱の地震が発生し、南海トラフ地震の想定震源域では、大規模地震発生の可能性が平常時に比べ相対的に高まっていると考えられます。
白井市は災害に強いまちといわれていますが、自分は大丈夫、災害時は誰かが何とかしてくれると油断していませんか。
防災は、他人事ではありません。防災に対する正しい知識と備えを実行し、自分と大切な人を守ること、地域で声をかけ合って、お互いの命を守ることが大事です。
令和7年2月2日(日)には、白井総合公園で関係機関や地域と連携した大規模な「総合防災訓練」を実施します。
ぜひ皆さんもこの機会に災害に備え、ハザードマップや備蓄品の確認など、できることから防災対策を始めましょう。
問合せ:危機管理課
【電話】401-4650
■白井市の内田危機管理監から市民の皆さんへ
▼正しい防災意識が、自分や家族、地域を守れるか左右する
『自分は大丈夫だ』『自分たちの地域は大丈夫だ』『これまで大きな地震は起きていない』と思ってしまっていませんか。
確かに1923年の「関東大震災」以降101年間、関東・千葉県・白井市には大地震は起きていません。だからこそ、今起きる可能性が高いのです。
▼避難所生活は想像よりも厳しいもの
避難所生活ではプライバシー確保は難しいです。冬は寒い、夏は暑い。床は固いし、感染症のリスクが高いです。
特に、子ども・高齢者・障がい者などにとっては、避難所生活は大変厳しいものです。
▼震災時でも自宅で生活するための自助の備えを!
まずは自宅の耐震化、家具などの転倒防止、感震ブレーカーの設置など火災発生防止対策をしましょう。次いで水・食料、トイレなど「身体に入れる・出す・寝る」といった備えが重要です。
自分・自分たちを過信しないで、震災に備えましょう。
▽防災に対する考え方
(1)平常時
(2)災害発生時
という2つの状況で、自分には何ができるのかの確認を!
▼防災格言
☑全ての防災は、事前対策にある!
☑安全and安心は、準備に比例する!
☑普段できない事は、いざという時もできない!
■災害時応援協定を推進
災害時における応急対策および早期復旧を図るため、各分野における必要な協定先に対して積極的な働きかけを行い災害時応援協定を締結しています。
▽西印旛農業協同組合
内容:災害時、米や野菜などの食糧品、灯油・軽油やプロパンガスなどの燃料、その他日用品などの応急生活物資供給など
▽三菱自動車工業株式会社、千葉三菱コルト自動車販売株式会社
内容:災害時、避難所の電源支援、医療的ケアを必要とする人や避難行動要支援者の電源支援、物資輸送などに活用できる電動車両の支援など
▽NTT東日本千葉事業部
内容:災害時、広範囲にわたる通信障害が発生した際に行う、通信設備復旧のための連携や、復旧作業に伴う障害物の除去など
■防災講話 防災アドバイザー派遣制度
市の職員が皆さんの学習会場へ出向いて、市の取り組みなどの話をする「なるほど行政講座」では、危機管理監による防災講話を設け、防災の基本的な考え方や自分たちが住む地域ごとの災害リスクへの備え、自主防災組織の活動の重要性などの講話を行っています。
また、防災士や防災士と同等以上の防災知識・技能・経験を有する実務経験者、学識経験者などで市が選定する「日本防災士会」などの団体に所属する会員を派遣する「防災アドバイザー派遣制度」があります。詳しくは市ホームページをご覧ください。
■自主防災組織で活動しよう
「自分たちの地域は自分たちで守る」という「共助」の精神に基づき、災害による被害の予防・軽減を目的とした「自主防災組織」です。
市には現在、63の自主防災組織があり、本年度、新たに「笹塚3丁目自治会防災会」が設立されました。
▽笹塚3丁目自治会防災会からのコメント
笹塚3丁目では自主防災組織がありませんでしたが、昨今の災害から共助の必要性を感じ、また、近隣自主防災組織の皆さんからの助言をいただき、この度、自主防災組織を設立することができました。災害発生時は各家庭の安否および避難場所を確認し、市に報告するとともに公助が受けられるよう、組織の充実を図り、活動を進めていきます。
■図書館で防災資料を展示中
いざという時に自分や家族、身近な人の命を守るのは事前の知識と備えです。図書館では、防災の日にちなみ、防災に関する資料を展示しています。防災ミニ知識クイズも用意しています。楽しみながら防災に関する理解を深めましょう。
問合せ:図書館
【電話】492-1122
■災害に備えた『ごみ減量』の意識も
大規模災害時は、大量の災害廃棄物が発生することが予想されます。早期の復旧・復興のためには迅速なごみ処理が必要不可欠です。
▽ごみ収集が滞る可能性があります
収集が滞った場合、各自宅で一時的にごみを保管してもらうことが想定されます。日頃から生ごみの水分を絞ることなどを習慣づけ、清潔な生活環境が保てるよう心がけましょう。
▽災害により発生した廃棄物は
災害廃棄物を自宅前の道路や集積所に出すと消防や救急などの支障となることがあります。災害時のごみの出し方は、市からの情報を必ず確認してください。
▽平時からの備え
平時から不要なものを処分しておくことで、避難経路の確保や災害時のごみを減らすことができます。日頃からごみの減量や分別の意識を持つことが防災の観点でも大切です。
問合せ:環境課
【電話】401-5429
<この記事についてアンケートにご協力ください。>