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健康こ・ら・む

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千葉県睦沢町

今月のテーマ:産後のこころの健康
保健師:安齋博美

●産後に起こりやすい体とこころの変化
妊娠・出産は女性にとって体も環境も大きく変化します。この時期はこころも不安定となりホルモンバランスの急激な変化や、生活スタイルが変わることで、大きなストレスとなりうつ病の危険が高まります。

○マタニティブルーとは
一時的に気持ちが変わりやすく、涙もろくなったりイライラなどを感じることがあります。出産後2、3日から起こり、多くは数日から2週間程度で自然に軽快します。
○産後うつ病とは
マタニティブルーに比べ、気分の落ち込みが深刻になります。出産後1、2週間から数か月位に発症し、数か月以上続くこともあります。10人に1人に発症すると言われ、育児不安や育児疲れとして見逃されやすく注意が必要です。
次のような状態が2週間以上続く場合は産後うつ病の可能性があります。
・眠れない
・食欲がない
・理由もないのに涙が出る
・家事・育児をする気がない
・赤ちゃんがかわいいと思えない
・悲しい、憂うつ、楽しくない
・将来の子育てに自信が持てない など

●産後うつ病を予防するために
大切なのは母親一人で抱え込まないことです。
・産後の体はまだまだ本調子でありません。体の疲れはこころに影響します。十分に休養しましょう。
・自分の気持ちを聞いてもらうことでこころが軽くなります。家族や友人など話せる人に、話してみましょう。
・一人で頑張りすぎず周囲の人に助けてもらい、上手に手抜きをしましょう。

産後うつ病は、産後の女性なら誰もがかかり得る深刻なこころの病気です。早期に受診することで回復も早くなります。気分の落ち込みが続いたら早めに相談したり、医療機関を受診しましょう。
また、こころの不調は自分でも気づきにくいこともあります。
家族や周囲の方が、以前と様子が違っていたり心配な行動がみられたら相談や受診を勧めてください。

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