今月のテーマ:乳がんの早期発見のためにブレスト・アウェアネス始めてみませんか?
保健師:神居 美和
日本人女性の9人に1人が乳がんになるといわれています。乳がんになる人は30歳代後半から増加し、40歳代、50歳代の女性のがん死亡原因のトップです。早期に発見・治療することで、10年後に生存している割合は90%以上と高い確率で治癒が期待できます。
乳がんを早期に発見するために、乳房を意識する生活習慣「ブレスト・アウェアネス」を習慣づけましょう。
◆ブレスト・アウェアネスの4つのポイント
◇自分の乳房の状態を知る
入浴時や着替えの時など、鏡の前で自分の乳房を見て、触ってみましょう。入浴時、石鹸のついた手で触ると変化がわかりやすくなります。
◇乳房の変化に気をつける
普段の自分の乳房の状態を知る事で初めて変化に気がつけます。「いつもと変わりがないかな」という気持ちで確認してみましょう。
変化として注意するポイント:
・乳房のしこり
・乳頭の分泌物
・皮膚のくぼみ、引きつれ、ただれ
◇医師に相談する
気になる変化に気づいた時は、検診を待たずにすぐに乳腺外来のある医療機関を受診しましょう。
◇乳がん検診を受ける
自覚症状がなくても、40歳から2年に1回、定期的に検診を受けることが大切です。検診で「要精密検査」となった場合は、必ず精密検査を受けましょう。
・超音波検査
乳房に超音波をあてて跳ね返ってくる音波を画像化して診断します。乳腺の発達した若い世代の方に有効です。
・マンモグラフィ検査
乳房をX線撮影します。ごく早期の乳がんを発見する事ができます。
町ではこれらの検査の特徴をふまえ、40歳代、50歳代の方は、超音波検査とマンモグラフィ検査を交互に実施しています。職場や人間ドック、医療機関等で受けていない方は、この機会に乳がん検診を受診しましょう。
◆乳がん検診日程(集団)
会場:町農村環境改善センター
※年齢は令和6年4月1日現在
・過去3年間に受診された方、すでに検診を希望(申し込み)された方には、実施日のおおむね2週間前までに、案内通知を送付します。
・受付時間は案内通知をご確認ください。(日時指定制)
◆個別検診
※集団検診で都合がつかない方は、個別に医療機関で受診できます。
検診期間:令和7年2月28日まで
負担金:3,000円
場所:長生郡市内の指定医療機関(6か所)
※令和6年度より子宮がん検診の指定医療機関に、育生医院と作永産婦人科が追加になりました。
※新規に集団検診・個別検診を希望される方はご連絡ください。
申し込み・問い合わせ:役場健康保険課 健康推進班
【電話】44-2506
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