今月のテーマ:地域の「通いの場」を活用しましょう
保健師:齋藤 美江
健康と要介護状態の間、加齢とともに心身の生活機能や社会的なつながりが弱くなった状態をフレイルと言います。フレイルを予防して、住み慣れた地域でできるだけ長く自分らしい生活を続けるためにも地域の通いの場を活用しましょう。
◆通いの場とは?
通いの場は、年齢を重ねても定期的に集い、いつもの場所で、いつもの仲間と交流できる活動や仲間との会話を楽しむところで、介護予防やフレイル予防を目的とした活動を行う場所です。無理なく楽しみながら通うことができるのが特徴で、カラオケスナックやスポーツクラブなども通いの場に含まれます。
『通いの場』で必ずすることと言えば、しゃべること。そのおしゃべりが実はとても大切!
家に閉じこもっているとふさぎ込んで、だらだら過ごしてしまいがちですが、定期的に外出することで生活にメリハリがでて、仲間と情報交換することで、健康意識が高まる効果もあります。
◆地域の健康若返り教室に参加してフレイルを予防しましょう
各地区の介護予防推進員の運営により、健康若返り教室を月1回または、隔月にて14地区で開催しています。介護予防推進員による脳トレや口腔体操のほか、保健師・栄養士による健康講話や保健栄養推進員による健康メニューの紹介、理学療法士による運動、音楽にあわせた体操、ボールゲームなど様々な内容でフレイル予防を行っています。
また、地区によってはALSOKによる防犯講座や救急法講習、防災士による講話など、様々な内容を実施しています。
町内在住の65歳以上の方でしたら誰でも参加可能です。事前の申し込みの必要はありませんので、まずは興味を持てる内容から参加してみませんか。
自分に合った通いの場を見つけて積極的に参加して楽しみながらフレイルを予防しましょう。
◇介護予防推進員も同時募集中
各地区の健康若返り教室の運営をしてくださる介護予防推進員の方を募集しています。
現在、45名の方が登録しており、各地区2~5名で活動をしています。登録している推進員の方からは、「参加者だけではなく自分の健康や学びに繋がっている」「役割を担っていることでやりがいになる」「参加者から楽しみにしていると言われるので、続けていこうと意欲に繋がる」「地元の人との交流が広がる」などの声も聞かれています。
各地区数人のメンバーで役割分担をするなど協力して運営しています。介護予防推進員の方同士で協力して、楽しく地域に貢献してみませんか?
◆地域包括支援センターを利用しましょう
地域において高齢者の自立した暮らしを支える総合相談窓口として、介護・医療・福祉分野を中心に専門職が連携を取りながらサポートしています。
健康若返り教室以外の教室や介護予防事業などの情報提供も行っていますので、お気軽にご相談ください。
◆健康若返り教室各地区日程
対象:おおむね65歳以上の方
参加費:無料
持ち物:飲み物
問合せ:町地域包括支援センター(役場 福祉課内)
【電話】44-2531
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