■山野貝塚ボランティア
山野貝塚を地域の皆さんと一緒に保存・活用していくため、山野貝塚ボランティアを募集しています。
現在、約20名の登録があり、研修会や史跡ガイド、環境整備、イベントへの参加などの活動を行っています。
山野貝塚や地域の歴史、体を動かすことに興味がある方は、ぜひお申し込みください。
◆主な活動内容
◇研修会
山野貝塚の知識を深めるため、ボランティア加入後にオリエンテーションを行います。
また、各地の遺跡見学やボランティアとの交流を行い、縄文時代やボランティア活動への知識を深めています。
◇史跡ガイド
山野貝塚を多くの方に知ってもらうため、郷土博物館から山野貝塚の間にある遺跡を紹介しながら山野貝塚を案内する、ガイドツアーを定期的に行っています。
◇環境整備
草が繁茂する春から秋にかけて、毎月1回山野貝塚の草刈り作業を行い、縄文時代の景観をいつでも観察できるように活動しています。
また、解説板の作成・設置なども行っています。
※申込方法などの詳細は、本紙13ページをご確認ください。
◆山野貝塚×ボランティア×Talk
◇ボランティアの活動内容などを教えてください。
高橋:史跡ガイドと環境整備活動に携わっています。市のガイド研修を受けたり、自分で調べたりしながら活動しています。
田丸:草刈りなどの環境整備を中心に活動しています。子どもが好きなので、イベントのブースで貝輪づくりなども教えています。ガイドはしていませんが、研修会などにはできる限り参加しています。
◇ボランティアに興味を持ったきっかけを教えてください。
田中:昔から歴史が好きで、山野貝塚以外にも近くの遺跡から郷土史など、幅広いジャンルを全て自分で調べていました。そんな時に、広報紙でボランティア募集の記事を見つけ、応募したことがきっかけです。自分の得意なこと、好きなことで、少しでも社会に恩返しできたらと思っています。
井村:子どもが小学生の時に、夏休みの調べる学習で近くの遺跡をテーマにしたことが最初のきっかけです。山野貝塚の講座に参加した際に、職員の方が丁寧に案内をしてくれて興味を持ちました。そこから広報紙で募集記事を見つけ、草刈りだったら私もできるかなと思い参加しました。
◇山野貝塚の好きなところや、おすすめポイントを教えてください。
高橋:遺跡が点在しているので、この地域に太古の昔から人が住み、袖ケ浦の地名の由来でもあるヤマトタケルの東征まで、人々がどのように暮らし、国としてまとまっていったのか、思いを馳せることができるところですね。その頃の人々の暮らしが分かるところが魅力だと思います。
田中:現在までほとんど形を変えずに残っているところです。貝塚や遺跡は、開発により変わってしまうことが多いため、そのままの状態で残されているところが素晴らしいと思います。
◇ボランティアとして、個人として、今後の目標を教えてください。
田中:「子どもたちに残していきたい」という思いがあります。国の史跡ですし、学校教育の一環として山野貝塚に触れる機会があったらいいなと思いますね。また、自分で興味を持ってイベントに参加してくれるお子さんもいるので、とても嬉しいです。
田丸:今後も環境整備を中心に活動していきたいです。草の生命力がすごくて…(笑)。1カ月でとても成長するので、草刈りの日は毎回全部刈り取るつもりで、タイムトライアルのようにやっています。
井村:田丸さんと同じく、今後も草刈りを中心に活動していきます。イベントでは貝輪づくりのブースにも立つ予定なので、参加をお待ちしています!
高橋:昨年「史跡山野貝塚整備基本計画」が策定されました。そのイメージ図のように整備されていく姿を見守り、関わっていけたら嬉しいですね。
▽インタビューに協力いただいた山野貝塚ボランティアの皆さん
・高橋久さん
週3~4日の農作業の合間をぬって、ボランティアガイドや環境整備活動に参加。
・田中謙一さん
農場長として働くかたわらボランティアガイドや市民学芸員も務める。
・田丸成美さん
遺跡が好きなことをきっかけに、令和4年度から参加。
・井村紀子さん
子どもの調べる学習をきっかけに、令和3年度から参加。
問合せ:生涯学習課
【電話】62-3744【FAX】63-9680
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