歯と口は健康に生きていく力を支えるものです。歯科疾患の予防や歯と口の健康を保持する取り組みを行い、歯の健康寿命を延ばしましょう。
歯が生えたばかりの子どもはもちろん、大人にも効果的な『フッ化物』によるむし歯予防方法をご紹介します。
■フッ化物の効果
◇歯の質を強くします。
歯の表面のエナメル質を構成する結晶にフッ化物イオンが取り込まれると、酸に溶けにくい歯質になります。
◇ごく初期のむし歯の回復を助けます。
再石灰化作用により健康な歯にもどります。
◇歯垢(プラーク)の生成を抑えます。
歯垢の中にフッ化物がとどまり、むし歯菌の活性を抑えて、酸を作りにくくします。
■フッ化物の安全性
どんなに安全と思われている食べ物や薬でも、量が過ぎれば体に悪影響を及ぼすことがあります。フッ化物も同様で、適量はむし歯予防に役立ちますが過量に摂取すれば中毒が起こります。
しかし、むし歯予防で利用するフッ化物は、適正な量を使用しているので安全です。
また、WHO(世界保健機構)をはじめ、世界各国の保健医療の専門機関が安全性とむし歯予防の効果を認め、日本の厚生労働省もフッ化物の利用を推奨しています。
■フッ化物によるむし歯予防方法
◇フッ化物洗口
フッ化物を溶かした液で、口の中をブクブクゆすぐ方法です。学校など集団での実施が効果的です。また、かかりつけ歯科医の指導のもとで、家庭で行うこともできます。
◇フッ化物歯面塗布
歯に直接フッ化物を塗る方法です。かかりつけ歯科医から、年に2回以上定期的に塗ってもらうことが効果的です。
◇フッ化物配合歯磨き剤
現在、市販されている歯磨き剤の多くにフッ化物(フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化第一スズ)が含まれています。
問い合わせ先:健康保険課 健康推進係
【電話】35–2115
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