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病気の豆知識

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千葉県長柄町

◆変形性膝関節症
塩田記念病院院長 整形外科 塩田 匡宣

変形性膝関節症は膝の軟骨がすり減ることが主な原因です。日本人ではО脚の人に多い病気です。О脚の人は体重が膝関節全体に均等にかからず、内側に多くかかります。このような生活が長く続くと、負荷に耐え兼ね軟骨が少しずつすり減り、ついには膝関節の中で骨がむき出しになってしまいます。体重がかかるたびに骨と骨がぶつかり合い、強い痛みが出ます。これが変形性膝関節症の末期の状態です。

そうなる前に、初期の段階で進行を遅らせる治療や工夫が必要です。正座や草取りなどのしゃがみ仕事、重量物の運搬、不用意な動作などを避けることです。他に膝関節を安定させる大腿四頭筋の筋力強化も変形性膝関節症の進行防止に有用と言われています。また足に履いたり、靴の底に敷いたりする足底装具も膝の内側にかかる負担の軽減に役立ちます。痛み止めの湿布や内服、ヒアルロン酸の関節内注射などを行う場合もあります。

以上のような方法でもつらい痛みが取れず日常生活に支障をきたす場合は手術療法を検討します。手術の主流は人工関節置換術です。内側の関節だけを置換する方法と内側も外側も両方置換する方法があります。しっかりとした診断の下に行えば、どちらも非常に成績のよい手術です。当院では、金城医師と石井医師が担当しています。つらい膝関節痛でお悩みの方は受診をお勧めします。

問合せ:医療法人塩田記念病院
【電話】35-0099

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