オリンピック出場経験者が教師となって授業を行う「JOCオリンピック教室」が安房東中学校で行われました。この教室は、平成28年に千葉県と日本オリンピック委員会(JOC)がパートナー都市協定を結んだことから行われているもので、同年から県内公立中学校の2年生を対象とした教室を開催しています。今年度は、安房東中学校を含む6校で行われています。
この日は、2010年のカナダ・バンクーバー冬季大会に、スノーボードの「パラレル大回転」で出場した野藤(のふじ)優貴さんが同校を訪れ、2年生29人に対して「オリンピックの価値」などについて、運動と座学で授業を行いました。運動の時間は、運動が苦手な生徒でも楽しめるよう大縄を使った「八の字跳び」に挑戦。生徒らは2チームに分かれ協力しながら90秒間に跳んだ回数を競い、身体を動かしながらチームワーク、フェアプレー、身体を動かすことの大切さを学びました。
座学の時間は「卓越(Excellence)」「友情(Friendship)」「敬意/尊重(Respect)」といった「オリンピックの価値」について説明。これはオリンピック憲章に表現されている価値観を現代的な言い方で表したもので、生徒らは運動の時間を振り返り「オリンピックの価値」に当てはめた感想を発表しました。
参加した佐藤愛瑠さんは「関わっている人たちに感謝の気持ちを忘れずに生活していきたいと思った。」と話し、富川璃空さんは「講義の中で『日々の積み重ねで差が開く』というのが心に残った。部活動のバスケにも生かしていこうと思った。」と話していました。
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